家族人類学・歴史人口学の研究成果から、ソ連崩壊、アメリカ衰退、アラブの春、移民問題など、現代世界について数々の予言をしてきたE・トッド。
その主要著作『最後の転落』『新ヨーロッパ大全』『帝国以後』『家族システムの起源』等の邦訳を手がけてきたトッド日本紹介の第一人者が、彼の波乱に満ちた挑戦と冒険の全貌を読み解く。
最新作『われわれは今どこにいるのか?』の詳細な要約・紹介も収録!!
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【目次】
〈プロローグ〉二つのトッド――トッド理論の展開と変遷
第Ⅰ部 トッドⅠ――共時態の設定
第1章 トッド理論の形成
第2章 家族システム一覧
第3章 トッド理論の展開Ⅰ――西ヨーロッパ史のアウトライン
第4章 トッド理論の展開Ⅱ――近代イデオロギーの出現とその消長
第5章 民主主義の暗い起源
第6章 移行期危機と識字率ディストピア
第7章 二つのフランスか? 多数のフランスか?
第8章 方法論的反省――家族的価値の伝達はいかになされるか
第Ⅱ部 トッドⅡ(『家族システムの起源』)――通時態への挑戦
第1章 転換
第2章 共同体家族の謎
第3章 総論、もしくは「プロレゴメナ」
第4章 基本モデル――中国とその周縁部としてのユーラシア・ステップ
第5章 各論1 各地域の共同体家族の形成
第6章 各論2 母系制の問題
第7章 ヨーロッパの直系家族的概念空間(絶対核家族の出現)
第8章 婚姻制度 イトコ婚
第9章 構造主義批判、レヴィ=ストロース批判
第10章 日本
第Ⅲ部 『われわれは今どこにいるのか』を読む
あとがき
エマニュエル・トッド年表
トッド著作一覧
トッド関連の日本での刊行書
参考文献
図表一覧
人名索引
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