『夢を与える』(河出書房新社)
豊崎 由美
たまげた。九月に発売された文芸誌「文學界」「新潮」「群像」の十月号が軒並み好調な売れ行きを示したんだそうな。朝日新聞十月六日夕刊に掲載され…
書評
「週刊新潮」「中日新聞」「DIME」などで書評を連載。著書は『そんなに読んで、どうするの?』『どれだけ読めば、気がすむの?』(以上アスペクト)、『文学賞メッタ斬り』『百年の誤読』(以上、共著、ちくま文庫)、『勝てる読書』(河出書房新書)、『読まずに小説書けますか』(共著、メディアファクトリー)、『石原慎太郎を読んでみた』(共著、原書房)など多数。近著に『「騎士団長殺し」メッタ斬り!』(河出書房新社)がある。
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大人になると、入学式もなければクラス替えもなく、ドキドキするような出会いの場なんて、合コンくらいになってしまう。そんな誂(あつら)えものめ…
ヴァージニア・ウルフがあるエッセイの中で、書評家なんてガター(要約を抜き取り)&スタンプ(評価を印でつける)だけやっていればいい、というよ…
二〇〇〇年の翻訳小説の収穫といえば、当然ながらリチャード・パワーズの『舞踏会へ向かう三人の農夫』(みすず書房)がその一冊に挙げられると思う…
物語の舞台は作者の故郷・山東省高密県。一九〇〇年、山東省の膠州湾一帯を清朝から無理やり租借したドイツが膠済鉄道の敷設に着手し――という史実を…
八月から九月にかけてのメガ・ノヴェル新刊ラッシュにかまけて読めていなかったものの、気になっていた本を少しずつフォローしている日々ですの。で…