『胸にこたえる真実』(白水社)

豊崎 由美
映像の向こう側にいるスターや、その作品にしか接することのできない芸術家が、プライヴェートをどう過ごし、何を好み、誰を愛し、どんな生き方をし…
書評
「週刊新潮」「中日新聞」「DIME」などで書評を連載。著書は『そんなに読んで、どうするの?』『どれだけ読めば、気がすむの?』(以上アスペクト)、『文学賞メッタ斬り』『百年の誤読』(以上、共著、ちくま文庫)、『勝てる読書』(河出書房新書)、『読まずに小説書けますか』(共著、メディアファクトリー)、『石原慎太郎を読んでみた』(共著、原書房)など多数。近著に『「騎士団長殺し」メッタ斬り!』(河出書房新社)がある。
映像の向こう側にいるスターや、その作品にしか接することのできない芸術家が、プライヴェートをどう過ごし、何を好み、誰を愛し、どんな生き方をし…
莫言。「○○のガルシア=マルケス」なんて言い方、飽き飽きなさっておられましょう? しかし、莫言に関しては嘘偽りなし、と申しますか、紹介が英米に…
ニール・スティーヴンスンは確かにSF作家だ。その彼が書いた九十年代の掉尾(ちょうび)を飾る(本国で刊行されたのが九十九年)にふさわしい大作『…
ミステリーファンの多くは“開かれた結末(リドル・ストーリー)”を好まない。つまり、謎はいつだって解かれるべきなのだし、物語の環は必ず閉じられ…
長いよっ。てか、多いよ!上下巻本は当たり前のアーヴィングが自らのK点(『サーカスの息子』)超えを果たした『また会う日まで』ときたら、原稿用紙…
この原稿を書いている十一月初旬というと、エンターテインメント業界では『このミステリーがすごい!』をはじめ、年間ベストテンを選ぶアンケートに…