金色夜叉  / 尾崎 紅葉
金色夜叉
  • 著者:尾崎 紅葉
  • 出版社:新潮社
  • 装丁:文庫(583ページ)
  • 発売日:1969-11-12
  • ISBN-10:4101074011
  • ISBN-13:978-4101074016
内容紹介:
「ああ、宮さん、こうして二人が一処にいるのも今夜ぎりだ。来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は雲らして見せるから」熱海の海岸で許しを乞うお宮を、学帽にマント姿の貫一が下… もっと読む
「ああ、宮さん、こうして二人が一処にいるのも今夜ぎりだ。
来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は雲らして見せるから」
熱海の海岸で許しを乞うお宮を、学帽にマント姿の貫一が下駄で蹴りつけるシーンで有名。
演劇、映画、テレビドラマで何度も演じられている名作。

美貌の鴫沢(しぎさわ)宮をカルタ会で見染めた銀行家の息子・富山唯継(ただつぐ)は、宮に求婚し、その代償として宮の許婚者・間(はざま)貫一を外遊させることを宮の両親に誓う。熱海の海岸で、宮の心が富山に傾いたと知った貫一は絶望し、金銭の鬼と化して高利貸しの手代になる……。
雅俗折衷の絢爛たる文体で明治の世相を大きく截断(せつだん)した本編は、紅葉文学の集大成であり、明治文学を代表する一大ロマンである。用語、時代背景などについての詳細な注解を付す。

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