鬼と日本人の歴史 / 小山 聡子
鬼と日本人の歴史
  • 著者:小山 聡子
  • 出版社:筑摩書房
  • 装丁:新書(208ページ)
  • 発売日:2023-03-09
  • ISBN-10:4480684476
  • ISBN-13:978-4480684479
内容紹介:
絵本などで親しまれながらも恐怖の対象でもある「鬼」。「鬼」は古代では畏怖の対象だったが、時が経つにつれ、都合の悪いものを表すような存在となっていった。その歴史をひもとけば、日本人… もっと読む
絵本などで親しまれながらも恐怖の対象でもある「鬼」。「鬼」は古代では畏怖の対象だったが、時が経つにつれ、
都合の悪いものを表すような存在となっていった。その歴史をひもとけば、日本人の心の有様もみえてくる。

【目次】
第一章 鬼の登場――古代
1 大陸からの到来古代中国の鬼/仏教の鬼/「鬼」の読み方/古記録に記された死霊の鬼……
2 恐れられた忌夜行日歴史書に記録された鬼/酔っぱらってしまえば怖くない?/無意識か故意か?……
3 病気をもたらす鬼疫鬼の姿/道長の失敗/加持で退治されるモノノケ/多様な鬼……

第二章 鬼ヶ島のはじまり――中世
1 鬼の対処法鬼の姿/百鬼を見るための術/調伏されはじめる疫鬼/捨てられた鬼子のパワー……
2 鬼の棲み家海の彼方からやって来る/鬼がいる島に流される/異形の漂流者たち /鬼島を制圧した源為朝……
3 地図に描かれた鬼ヶ島『日本図』に描かれた羅刹国/ 『大唐西域記』の羅刹国の話……

第三章 退治される鬼――中世
1 豆まきのはじまり疫鬼の姿/鬼は外、福は内/豆打ちに期待された効果能の鬼……
2 女性と鬼女性の地位/弱者としての鬼……
3 鬼退治の物語大路渡の対象とされた鬼子/鬼子の異能性/将門の出生譚……

第四章 現実と想像の狭間で――近世・近代
1 妖怪化する鬼嫉妬によって鬼になった未亡人/女人の十悪/鬼になった僧/鬼、モノノケ、妖怪……
2 大衆新聞の娯楽鬼の体で一儲け/アルコール漬けにされた鬼/評判となった鬼女の面……
3 侵略・差別・迫害戦争の正当化/フクちゃんの鬼退治/「鬼畜米英」の周知……

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