『プラトン 理想国の現在』(慶應義塾大学出版会)
鷲田 清一
ユートピア論最大の著作『ポリテイア』は、理想の国家建設を目指す近代日本の魂を揺さぶった。 やがて、全体主義のイデオロギーに利用されてゆく運命を辿った問題作の核心に触れる、野心的な一冊。
「理性と欲望をめぐる冷徹な現実認識と、その背後にある人間本性への信頼。楽観主義と悲観主義が交錯するプラトンの「理想国」論を読むことは、私たち自身が哲学のぎりぎりの営みを共有することなのである。
二一世紀の日本に生きる私たちは、果たしてプラトンの挑戦に応えることができるのか。」(第I部「現在の鏡としてのポリテイア」より)
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