プライヴァシーの誕生―モデル小説のトラブル史
- 著者:日比 嘉高
- 出版社:新曜社
- 装丁:単行本(308ページ)
- 発売日:2020-08-17
- ISBN-10:4788516853
- ISBN-13:978-4788516854
- 内容紹介:
- 私小説が書けなくなる!?私的領域と文学の変容。プライヴァシーや個人情報への配慮がゆきわたった現代において、実在の人物に基づくリアルな小説は書きにくくなっている。だが、かつてはそう… もっと読む私小説が書けなくなる!?私的領域と文学の変容。プライヴァシーや個人情報への配慮がゆきわたった現代において、実在の人物に基づくリアルな小説は書きにくくなっている。だが、かつてはそうでなかった―。藤村や芥川、三島由紀夫「宴のあと」、柳美里「石に泳ぐ魚」などのモデル小説を取り上げ、「表現の自由」と私的領域との相克を追い、「プライヴァシー」概念の成立と小説のゆくえを考える。
目次
序章 モデル小説とプライヴァシー
第1章 モデル問題の登場―内田魯庵「破垣」の発禁と明治の社会小説
第2章 写実小説のジレンマ―トラブルメーカー島崎藤村と自然主義描写
第3章 大正、文壇交友録の季節―漱石山脈の争乱1
第4章 破船事件と実話・ゴシップの時代―漱石山脈の争乱2
第5章 のぞき見する大衆―『講談倶楽部』の昭和戦前期スポーツ選手モデル小説
第6章 “プライヴァシー”の誕生―三島由紀夫「宴のあと」と戦後ゴシップ週刊誌
第7章 “芸術性”をいかに裁くか―昭和末、高橋治「名もなき道を」の勝訴
第8章 モデル小説の黄昏―平成、柳美里「石に泳ぐ魚」のデッドエンド
終章 ネット社会のプライヴァシーと表現
その他の書店
ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、
書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。
ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。
















