1 王権論から古代国家の実像を読み解く 天皇や天皇制に限定せず、王を王たらしめている権力を分析する概念で、構造や制度からその実像に迫る王権論。奈良・平安時代の王権論という視座から、古代国家がどのような権力構造で運営されたのか、という最重要事項に迫る。
2 太上天皇・皇后・皇太后を検討 王権を構成するなかでも太上天皇・皇后・皇太后に特に注目し、王権構造がどのような原理で動いているかを解明する。さらに中国制度との比較という多角的な視点から、皇后・皇太后の淵源・本質に迫る。
3 貴族層にも注目 王権構造を支え補完する貴族層にも目を向け、対峙するのではなく、王権を補完する役割だったとする。公卿が成立した時期として、称徳天皇の時期が画期だったとも指摘。
4 政治史研究の手法を提示 恣意的な政争研究になりがちな政治史研究に対して、制度や多様な要素を取り入れることで多角的な視点から政治史を描く方法を提示。古代史のみならず歴史学での方法論をも提示する。
5 王権を読み解く重要テーマの書下ろしコラム4編 王権を古代だけでなく歴史全体の流れから理解するために、飛鳥時代の王権、東アジアの王権比較、日本中世~近世史における王権概念、近現代史における皇室、以上4本の書下ろしコラムを収録。その他の書店
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