未知なる地球 〔無知の歴史18-19世紀〕 / アラン・コルバン
未知なる地球 〔無知の歴史18-19世紀〕
  • 著者:アラン・コルバン
  • 翻訳:築山 和也
  • 出版社:藤原書店
  • 装丁:単行本(272ページ)
  • 発売日:2023-09-27
  • ISBN-10:4865783970
  • ISBN-13:978-4865783971
内容紹介:
「無知」から描き出す、人間の想像力の歴史。「人間が『何を知らなかったのか』を見極めなければ、過去の人間を知ることなど不可能である」――人間は自らの足元の大地(地球)について何を知ら… もっと読む
「無知」から描き出す、人間の想像力の歴史。「人間が『何を知らなかったのか』を見極めなければ、過去の人間を知ることなど不可能である」――人間は自らの足元の大地(地球)について何を知らず、どのような世界像を抱いていたのか。18世紀以来の南北両極・氷河・火山・深海など「人間の知の及ばない場所」に焦点を当て、科学・文学・詩を自在に結びつけながら、「知らないこと」の陰画としての人間の想像力の歴史をたどる、「感性の歴史」第一人者のスリリングな意欲作。

【目次】
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序 包括的な歴史は、無知の歴史を前提とする

第Ⅰ部 啓蒙時代における地球知識の乏しさ
第一章 リスボンの「大惨事」(1755年)
第二章 地球の年齢
第三章 地球の内部構造を思い描く
第四章 極地に関する無知
第五章 深海の解きがたい謎
第六章 山の発見
第七章 理解できない氷河
第八章 火山の魅惑
第九章 恐るべき大気現象
第十章 上空制覇の始まり
まとめ 啓蒙時代末期における無知

第Ⅱ部 ゆっくりと減少した無知(1800-1850年)
第一章 氷河についての理解
第二章 地質学の誕生
第三章 火山と「乾いた霧」の謎
第四章 深海と知られざるものの恐怖
第五章 雲の解読とビューフォート風力階級
第六章 謎が解けない極地
まとめ 1860年代初頭における無知

第Ⅲ部 地球と無知の減少(1860-1900年)
第一章 深海調査
第二章 大気力学の確立
第三章 空中旅行、対流圏と成層圏
第四章 火山調査と地震学の確立
第五章 氷の帝国を測定する
第六章 水流のさまざまな謎の解明に向けて――河川学、水理学、洞穴学
第七章 地表の新たな解読
第八章 北極に不凍海は存在したのか?
第九章 地球知識に関する大衆化の遅さ
まとめ 二十世紀初頭における無知の大きさ

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