『塚本晋也×野火』(游学社)
柳下 毅一郎
ヴェネチア国際映画祭コンペ部門出品、バーゼル・ビルシュトラウス映画祭(スイス)のインターナショナル・コンペ部門でグランプリ受賞など、海外でも高く評価された塚本晋也監督最新作『野火』がいよいよ日本公開。
本書は、塚本監督自らが監修、作品の背景となるものを、内側、側面、裏側から抉り、「野火」の舞台となった「レイテ戦」とは何だったのか、そして「戦争」なるものとは何か、その本質に迫ろうとする1冊。鬼才はなぜ、資金の集まらない中、私財をなげうって本作の映画化に挑んだのか。戦後70年の今、映画をさらに深く味わうための必読書。
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