『雪舟: 旅逸の画家』(青史出版)
五味 文彦
従来不明のままであった「雪舟」を名乗るまでや、ほとんど旅中で過ごした後半生の足跡、さらには、多くの僧侶や武士との交友の実態が余すところなく明らかにされる。
雪舟は、遣明使節に加わって中国に渡り、中国人にも引けを取らない画風を確立した孤高の画人とされる。しかし、実際には尺八や琵琶を携えつつ諸国を遍歴して名所を描き楽しみ、行く先々で弟子を排出している。むしろ、一休や一路のような風狂の僧に類しよう。画聖の実像を描く。
【目次より】
はじめに / 多様な雪舟のイメージ / 禅僧と芸能 /
上洛-水墨画との出会い - / 拙宗として周防に下る /
雪舟入明 / 九州遍歴 / 東国遊覧 / 再度の東上 /
雲谷庵での画業 / 没年の謎と雲谷庵のその後 / まとめ
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