
千葉県出身。インタビュアー、ライター、書評家、桜美林大学非常勤講師。文芸誌、カルチャー誌にて書評、インタビュー記事を執筆。「週刊読書人」文芸時評担当(2019年)。「週刊金曜日」書評委員。翻訳にマイケル・エメリック「日本文学の発見」(『日本文学の翻訳と流通』所収、勉誠社)共著に『世界の中のポスト3.11』…もっと読む
『台湾漫遊鉄道のふたり』(中央公論新社)
長瀬 海例えば、麻薏湯。麻袋の材料となる植物である黄麻の若葉で作った台湾のスープだ。〈黄麻の、繊維がまだ固くなっていない先端部分の葉だけを摘み取る…
書評
『雪を待つ』(勉誠出版)
長瀬 海近代化の波がチベットにもたらしたものこの物語はチベットの奥地にあるマルナン村に、雪が降ったある朝の情景から始まります。語り手の〈ぼく〉は、…
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『赤い髪の女』(早川書房)
長瀬 海「父と子」の物語の終焉イスタンブルを分断するボスフォラス海峡を挟んで、東側がアジア、西側がヨーロッパ。トルコとは、東と西の混淆と融和の上に…
書評
『パンダ』(東京外国語大学出版会)
長瀬 海近代から逃れた孤独なパンダパンダ。白黒の毛に覆われたモフモフの、中国が外交のために使う「友好のシンボル」としての贈り物。笹を齧る姿が黄色い…
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『黄泥街』(白水社)
長瀬 海わからない世界を生きること彼女は文字どおり「わからない」ことを書いているのであり、「わからない」からこそ書いている。文学というものが、究極…
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『自転車泥棒』(文藝春秋)
長瀬 海記憶は物に宿る。それは具体的な形象と結びつくことで、継承される物語となる。例えば――。僕の部屋には一本のギターが眠っています。父さんから譲っ…
書評
『花と夢』(春秋社)
長瀬 海チベットの女性詩人の作品を集めた『チベット女性詩集』(海老原志穂編訳、段々社)が昨年、刊行された。そこにホワモという詩人がうたった「私に近…
書評
『少年が来る』(クオン)
長瀬 海アジア文学への招待(1)去年(※本稿執筆は2023年)、韓国の大学に特別講義のために招かれたときのことです。議論が「文学と慰霊」に及ぶと、ある学…
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『路上の陽光』(書肆侃侃房)
長瀬 海聖なる都、ラサにうず巻く欲望と恋心。山の麓に放牧された羊の番人たちが点在する、牧歌的な情景。中央と地方を両眼で見つめながらチベットの〝現在…
書評
『ディディの傘』(亜紀書房)
長瀬 海韓国の現代史を背景に癒えない痛みと沈黙の重みを伝える静かな、しかし言い表せないほどに大きな悲しみと怒り。目を細めて過去と未来を眺めたときに…
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