『品位ある社会 〈正義の理論〉から〈尊重の物語〉へ』(風行社)
内田 樹
書物と出会ったときに最初に自分に問うことは「この本は私を読者に想定して書かれているか?」ということである。判断基準の一つは「周知のように」…
書評
神戸市内で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰。
合気道凱風館館長、神戸女学院大学合気道部師範、合気道七段。
主著に『ためらいの倫理学』、『レヴィナスと愛の現象学』、『先生はえらい』など。
『私家版・ユダヤ文化論』で第六回小林秀雄賞、『日本辺境論』で2010年新書大賞。執筆活動全般について第三回伊丹十三賞を受賞。
近著に『街場の天皇論』、『変調「日本の古典」講義』(安田登との共著)、『ローカリズム宣言』。
書物と出会ったときに最初に自分に問うことは「この本は私を読者に想定して書かれているか?」ということである。判断基準の一つは「周知のように」…
思想家で武道家でもある内田樹さんの著書『生きづらさについて考える』が2019年8月24日、発売となりました。内田さんは、自身が10代だった1960年代と…
言葉は流布しているが、一意的な定義は確定していない。だから「ネット右翼とは何か」という本が書かれることになる。マックス・ウェーバーの『プロ…
大学院の演習でハルミ・ベフの『イデオロギーとしての日本文化論』を読む。ハルミ・ベフは日本名別府春海。ロサンゼルス生まれだが、少年期を日本で…
「ポルトレ」作家としての関川夏央『「坊っちゃん」の時代』を機に、関川夏央は明治の文人たちとの親交を深めるようになった。もちろん、関川が論じ…
虚構と現実の隙間の、現実よりも現実的なものフィリップ・ロスの新刊の内容を聴いて腰を浮かした(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2014年11…