そのうちなんとかなるだろう / 内田樹
そのうちなんとかなるだろう
  • 著者:内田樹
  • 出版社:マガジンハウス
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(240ページ)
  • 発売日:2019-07-11
  • ISBN-10:4838730594
  • ISBN-13:978-4838730599
内容紹介:
<b>「やりたいこと」を諦めたことも、</b><b>「やりたくないこと」を我慢したことも、</b><b>僕には一度もありません。</b>思想家・内田樹の<b>痛快人生案内!</b><b>… もっと読む
<b>「やりたいこと」を諦めたことも、</b>
<b>「やりたくないこと」を我慢したことも、</b>
<b>僕には一度もありません。</b>

思想家・内田樹の<b>痛快人生案内!</b>

<b>心と直感</b>に従って生きればいい。
<b>無理して決断</b>する必要はない。
「なんとなく」選んだことが、
自分にとって<b>一番いい状態</b>だから。

<b>豪快すぎる半生記!</b>

いじめが原因で小学校で<b>登校拒否</b>
受験勉強が嫌で<b>日比谷高校中退</b>
親の小言が聞きたくなくて<b>家出</b>
大検取って東大に入るも<b>大学院3浪</b>
8年間に32大学の教員試験に<b>不合格</b>
男として全否定された<b>離婚</b>
仕事より家事を優先して<b>父子家庭12年</b>

<b>★昭和の時代を伝える「非日常写真館」も</b>

<b>〈あとがきより〉</b>

「自分らしさ」という言葉が僕はあまり好きじゃないのですが、
それでもやはり「自分らしさ」というのはあると思います。
ただ、それはまなじりを決して「自分らしく生きるぞ」と力んで創り出したり、
「自分探しの旅」に出かけて発見するようなものじゃない。
ふつうに「なんとなくやりたいこと」をやり、
「なんとなくやりたくないこと」を避けて過ごして来たら、
晩年に至って、「結局、どの道を行っても、
いまの自分と瓜二つの人間になっていたんだろうなあ」という感懐を抱く……
というかたちで身に浸みるものではないかと思います。

僕がわが半生を振り返って言えることは、
僕は他のことはともかく「心と直感に従う勇気」については
不足を感じたことがなかったということです。
これだけはわりと胸を張って申し上げられます。
恐怖心を感じて「やりたいこと」を断念したことも、
功利的な計算に基づいて「やりたくないこと」を我慢してやったこともありません。
僕がやったことは全部「なんだかんだ言いながら、やりたかったこと」であり、
僕がやらなかったことは「やっぱり、やりたくなかったこと」です。
というわけですので、この本はできたら若い方に読んでいただいて、
「こんなに適当に生きていてもなんとかなるんだ」と安心してほしいと思います。

<b>〈目次〉</b>

第1章
<b>生まれたときから、嫌なものは嫌</b>

<b>■小学校で登校拒否</b> 

下丸子という町
「嫌」に理由はいらない
いじめが原因で不登校
兄の存在感
ビートルズに夢中
SFファンクラブ
都立日比谷高校
高校はもういい

<b>■高校中退、そして家出 </b>

計画的に家出
ジャズ喫茶でアルバイト
たちまち生活に困窮
頭を下げて家に戻る
大検のために猛勉強
規則正しい浪人生活

<b>■東大には入ったものの</b>

天皇制を知るために、まず武道
駒場寮というアナーキー空間
嫌な先輩に回し蹴り
住処を転々
ガールフレンドの母親が天敵
「噂はいろいろ聞いてるぜ」
フランスへ卒業旅行
大学院入試に3回落ちる

第2章
<b>場当たり人生、いよいよ始まる</b>

<b>■合気道という修行</b>

内田家「士道軽んずべからず」
生涯の師との出会い
子弟システムのダークサイド
機を見る力、座を見る力

<b>■翻訳会社アーバン・トランスレーション </b>

翻訳会社でアルバイト
無職から二足のわらじ生活へ
早い、安い、ミスが少ない
翻訳業の限界を感じて

<b>■研究者生活の実情</b>

助手になったが仕事がない
32校の教員募集に落ちる
研究者が陥るジレンマ
神戸大学の話が流れる
「とんでも学説」が一転
神戸女学院大学へ
「内田樹の奇跡のフランス語」
人間は基本的に頭がよい

<b>■離婚、そして父子家庭</b>

男として全否定される
4歳年上、女優の妻
波瀾万丈だった義父の人生
12年間の「父子家庭」
仕事より家事育児を最優先
仕事で成功することを求めない
書きたいことは山のようにある
空き時間は天からの贈り物

第3章 
<b>生きていくのに一番大切な能力</b>

<b>■仕事のやり方を工夫する </b>

ホームページを立ち上げる
発信したいことを次々アップ
出版社から声がかかる
東京一極集中がなくなる

<b>■批判するより褒める </b>

たくさん本を出せる理由
人の話からアイデアが生まれる
その人の一番いいところを見る

<b>■決断や選択はするな</b>

教え子と再婚
強く念じたことは実現する 
いつどこに自分がいるべきか
「人生をリセットする」前に
やりたくないことはやらないほうがいい
どちらへ行っても同じ目的地に
誰と結婚してもそこそこ楽しい
後悔は2種類ある
匿名の発信は無意味
触覚的に世界を理解する
どちらかに決めない 

*非日常写真館 

*コラム
1966年の日比谷高校【その1】 
1966年の日比谷高校【その2】
1966年の日比谷高校【その3】

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