- 著者:藤森 照信
- 出版社:岩波書店
- 装丁:文庫(389ページ)
- 発売日:2004-11-16
- ISBN-10:4006001339
- ISBN-13:978-4006001339
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廟堂を去った井上馨は、疑獄騒ぎにまみれたあと、出国してロンドンに閑日を費やし、一方、井上を追いおとした諸参議も、江藤は佐賀の乱に斃れ、板垣は土佐にひそみ、そして西郷は田原坂の雨にうたれていた
元来日本人の遊びは卑屈極りて、演劇を見るとか或は碁を囲むとか茶の湯とか謡とか、甚しきは「芸妓の尻でもつねる」如き総て座敷内の遊興にして、真に不健康の至りなり。斯の如き文明社会に不健康なる遊びをなすは畢寛(ひっきょう)真の公園地なきが為なるべし
江戸という都市の面白さは、何よりも住むという人間の営みを施政の大本に据えていた。(中略)住むべき土地を持つか否かが市民権の有無の分れ目となっていた