『ネパールの人身売買サバイバーの当事者団体から学ぶ―家族、社会からの排除を越えて』(上智大学出版)
旦 敬介
本書では、2013年度にアジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞を受賞した、人身売買の被害を克服したサバイバーの当事者団体シャクティ・サムハ(ネパール語で「力強いグループ」の意)を取り上げ、家族や地域社会からの排除など、社会的スティグマに苦しんでいた女性たちが、自身の権利の回復に目覚め、人身売買撲滅運動の担い手として成長する過程を紹介します。
貧困や暴力は遠い国の話ではなく、日本国内にも人身売買(人身取引)や性的搾取の被害者・加害者が多数存在していますが、「問題を放置している国」とされています。
日本社会の問題についても考えるヒントを示唆してくれる1冊です。
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