【開講間近・残席僅少|オンラインは随時受付、アーカイブ受講可能:全12回連続講座】佐藤亜紀「歴史小説の技法」

  • 2025/01/17


会場はPASSAGE SOLIDAの2F

2025年1月から全12回!月刊ALL REVIEWS特別編 連続講座「歴史小説の技法」

月刊ALL REVIEWS特別編として佐藤亜紀さんを講師に迎え、連続講座「歴史小説の技法」を開講する運びとなりました。
佐藤亜紀さんに、自身の歴史小説執筆において行うリサーチと資料活用法を詳しく解説いただき、歴史的事実を基に、どのようにして魅力的な物語を構築するかを学んでいきます。

佐藤亜紀さんからのコメント紹介
「歴史小説とは何であり得るのかを考察する。
前半は理論編として、歴史研究や資料と向き合うことについて、
後半は個別の作例を分析しながら、主題や表現としての可能性について考えていきたい」

★★現地参加特典★★
講座開始1時間前18時より佐藤亜紀さんがPASSAGE bis!にお越しくださいます。
ご希望の方は個別でお話いただいたり、執筆指導をしていただけます。


〈講座から得られるもの〉

1. リサーチと資料の活用

歴史的事実のリサーチ方法: 歴史的出来事や人物に関する信頼性の高い情報源の見極め方を学びます。古文書、歴史書、インターネットリソースなど、さまざまな資料を効果的に活用する方法を解説します。
資料の活用法: 集めた資料をどのようにして物語に組み込み、リアリティを持たせるかについて具体例を交えて紹介します。

2. キャラクターの作り方

歴史的人物の再現: 実在した人物を魅力的に描くための技法を学びます。歴史的背景を踏まえた上で、人物の性格や行動をリアルに描写する方法を解説します。
架空キャラクターの創造: 歴史背景に基づいて、独自のキャラクターを創造する技法を学びます。現実の歴史と架空の人物を組み合わせることで、物語に深みを与える方法を探ります。

3. ストーリーテリングの技法

プロット構築: 歴史的事象をドラマチックに再構成し、物語の中でどのように展開するかを学びます。歴史的な出来事を魅力的なストーリーラインに変える具体的な技法を紹介します。
場面描写: 当時の文化や風習、環境をリアルに描写する方法を学びます。細部にわたる描写によって、読者をその時代に引き込む技術を習得します。


<会場>

PASSAGE SOLIDA
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目9−20 Shonengaho-2ビル 2F
※神保町駅A7出口より1分

<講座日程>

プレ講座:2024年12月14日(土) 「歴史とは何か/歴史小説とは何か」。本講義の概要として、幾つかの作例を交えながら佐藤さんに語っていただきました。
下記にて閲覧可能です。

第1回:1月25日(土)19:00-20:30 歴史小説のタイポロジー

典型としての歴史小説を分析する
『戦争と平和』
『風と共に去りぬ』

第2回:2月15日(土) 19:00-20:30 小説で歴史を書けるか——日本型歴史小説の特殊性

司馬遼太郎の著作を通して、日本の歴史小説の特異性について考察する

第3回:3月15日(土)19:00-20:30 歴史研究が小説より面白い時

歴史を題材にわざわざフィクションを書くことの意味
『モンタイユー』
『チーズと蛆虫』

第4回:4月19日(土)19:00-20:30 資料をどう使うか

資料から何をどう立ち上げるか
『記録を残さなかった男の歴史』

第5回:5月17日(土)19:00-20:30 スタイルの問題

文体・様式の模写技能の必要性

第6回:6月21日(土)19:00-20:30 前期総括


第7回:7月19日(土)19:00-20:30 語り残されたものとしての資本主義・官僚制

既存のフィクションのフォーマットでは本質を語りにくい経済についてどう語るか考える。また同様に正面から語られることの少ない官僚制について書いた作例を検討する
マッシーニ『リーマン・トリロジー』
リテル『慈しみの女神たち』

第8回:8月16日(土)19:00-20:30 語り得ないものをどう書くか1


第9回:9月20日(土)19:00-20:30 語り得ないものをどう書くか2

歴史には膨大な数の、深いトラウマを刻まれた人々が存在するが、英雄偉人を扱う限り、その存在が浮上することはない。言葉を奪われた存在に言葉を与えなおし、語らせることによって、言語表現としての小説は大きく変化することになる。
ヴォネガット『スローターハウス5』
マルケス『百年の孤独』
ラシュディ『真夜中の子供たち』
ナボコフ『ベンドシニスター』
シンガー『モスカット一族』

第10回:10月18日(土)19:00-20:30 偽史の可能性

偽史もまた、史実と向かい合って生み出される場合には、歴史との対話である。その可能性と限界について考える。
ビネ『文明交錯』

第11回:11月15日(土)19:00-20:30 また別の意味で語り得ないもの

あまりにも自分たちから断絶した時代は、近代小説のアプローチによって再現することがほぼ不可能である。この場合取るべきアプローチは、コスプレした現代人に徹するか、不可能を前提とすることで表現そのものを変えるか、ということになる。両者の作例を比較検討する。
マルグリット・ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』
パスカル・キニャール『アルブキウス』
『アプロネニア・アウィティアの柘植の板』

第12回:12月20日(土)19:00-20:30 全体総括


【主な想定参加者】

1.歴史小説に興味がある方
2.歴史小説の執筆に興味がある方
3.歴史小説の技法を学びたい方
4.歴史小説をより深く理解したい方
5.佐藤亜紀さんのファン

【講座で得られるもの】
1.歴史小説の定義や可能性についての理解
2.歴史研究や資料との向き合い方
3.歴史小説の様々な技法
4.著名な歴史小説の分析
5.歴史小説執筆のヒント


<受講料>
※1回ごとの単発での申し込み 現地:13,000円、オンライン:9,000円
現地参加は通期・半期でのお申込みで満席になった場合にはご案内が出来ない可能性もございますのでご容赦くださいませ。
期間中、現地参加/オンライン参加問わず、受講者はアーカイブ映像を何回でも閲覧可能です。

<お申込み>


【1回ごと単発での参加申込みは以下より】
各回、現地参加は1回13,000円、オンライン参加は1回9,000円

第1回 1月25日(土)19:00-20:30  現地参加オンライン参加
第2回 2月15日(土)19:00-20:30  現地参加オンライン参加
第3回 3月15日(土)19:00-20:30  現地参加オンライン参加
第4回 4月19日(土) 19:00-20:30 現地参加オンライン参加
第5回 5月17日(土) 19:00-20:30 現地参加オンライン参加
第6回 6月21日(土) 19:00-20:30 現地参加オンライン参加
第7回 7月19日(土) 19:00-20:30 現地参加オンライン参加
第8回 8月16日(土) 19:00-20:30 現地参加オンライン参加
第9回 9月20日(土)19:00-20:30  現地参加オンライン参加
第10回 10月18日(土)19:00-20:30  現地参加オンライン参加
第11回 11月15日(土) 19:00-20:30 現地参加オンライン参加
第12回 12月20日(土) 19:00-20:30 現地参加オンライン参加


【講師プロフィール】

■佐藤 亜紀(さとう・あき)
1962年生まれ。新潟県出身。『バルタザールの遍歴』で日本ファンタジーノベル大賞。『天使』で芸術選奨新人賞。『ミノタウロス』で吉川英治文学新人賞、『喜べ、幸いなる魂よ』で読売文学賞受賞。小説の他『小説のストラテジー』『小説のタクティクス』など著書多数。

 

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