文芸時評

大森望「新刊めったくたガイド」本の雑誌2001年3月号『ハッカー / 13の事件』他

  • 2017/09/11

現代SFのトップランナー、イーガンの第一短篇集に脱帽

新世紀早々、ウィリアム・ギブスンのインタビューでバンクーバーへ行ってきた。その飛行機の中で読み終えたのが、ジャック・ダン&ガードナー・ドゾワ編のまさにWGトリビュート・アルバム的なアンソロジー、『ハッカー/13の事件』(浅倉久志ほか訳/扶桑社ミステリー)★★★★。巻頭を飾るギブスン自身の「クローム襲撃」は、史上初めてcyberspace いう単語が使われた記念碑的名作。発表から二十年を経た今も色褪せて見えないのは驚異的で、(ソ連への言及を別にすれば)今年の新作といっても通用する。逆に言えば、SF作家たちはこの二十年間、それに代わる未来のヴィジョンを生み出していないことになる。ポストWGの有力株、ニール・スティーヴンスンの「スピュー」にしても、現代的な軽やかさは楽しめるにしろ、革新的な何かは存在しない。でも、このアンソロジーにそんなものを求めるのは筋違い。収録作はおおむね粒揃いだし、サイバーパンクの未来観がどのように日常化してきたかを検証する意味でも貴重な一冊だ。とくに、ポール・マコーリイの傑作「遺伝子戦争」を筆頭に、運動が一段落した九〇年代の作品に収穫が多い。グレッグ・イーガン「血をわけた姉妹」、アレクサンダー・ジャブロコフ「死ぬ権利」、ダニエル・マーカス「マイクルとの対話」の三作は、いずれも人間の生と死をテーマに情感豊かな物語を紡ぎ、夏祭りのあとの成熟と一抹の哀しみを感じさせる。全十三篇のうち、他の本で読める定番の作品が五篇あるが、本邦初訳も五篇なのでバランスは悪くない。ギブスン以降の現代SFアンソロジーとしてはマストバイの一冊。

ハッカー/13の事件  /
ハッカー/13の事件
  • 出版社:扶桑社
  • 装丁:文庫(449ページ)
  • 発売日:2000-11-01
  • ISBN-10:4594030033
  • ISBN-13:978-4594030032

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では、とうにサイバーパンクを過ぎた新世紀のSFを担う作家は誰か? 英連邦のご三家、グレッグ・イーガン(豪)、ロバート・J・ソウヤー(加)、スティーヴン・バクスター(英)はその有力候補。ほぼ同世代のこの三人の新刊が、ハヤカワ文庫SFから相次いで出版された。私見によれば、三人の中でぶっちぎりのトップをひた走るのはグレッグ・イーガン。ウソだと思う人は初の邦訳短篇集、『祈りの海』(山岸真編訳)★★★★★を読みなさい。解説の瀬名秀明がものすごい勢いで絶賛してるんで、天の邪鬼なオレとしては粗探しがしたくなるが、無駄な抵抗はやめましょう。

祈りの海  / グレッグ イーガン
祈りの海
  • 著者:グレッグ イーガン
  • 翻訳:山岸 真
  • 出版社:早川書房
  • 装丁:文庫(464ページ)
  • 発売日:2000-12-01
  • ISBN-10:4150113378
  • ISBN-13:978-4150113377
内容紹介:
二万年前に惑星コブナントに移住し、聖ベアトリスを信奉する社会を築いた人類の子孫たち。そこで微小生物の研究を始めた敬虔な信者マーティンが知った真実とは?ヒューゴー賞・ローカス賞を受賞… もっと読む
二万年前に惑星コブナントに移住し、聖ベアトリスを信奉する社会を築いた人類の子孫たち。そこで微小生物の研究を始めた敬虔な信者マーティンが知った真実とは?ヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した表題作、バックアップ用の宝石を頭のなかに持った人類の姿を描いた「ぼくになることを」ほか、遙かな未来世界や、仮想現実における人間の意志の可能性を描く作品まで、多彩な魅力あふれる11篇を収録した日本版オリジナル短篇集。

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量子力学にしろ遺伝子にしろ人工生命にしろ脳科学にしろ、科学の最先端を小説でまるごと扱おうとすれば、説明しなければならないことが膨大になる。しかしイーガンの短篇は、煩雑なディテールをすっとばし、自分の関心にひっかかってくる"考えかた"だけを抽出して小説化する。ハイテクをストリートレベルで描いたのがギブスンなら、イーガンは科学理論をストリートレベルで描いている。短篇集全体の通しテーマはアイデンティティ。僕が僕であるとはどういうことなのか、生身の私と電子的にコピーされた私はどう違うのか、"私"とまったく同じ遺伝情報を共有する"あなた"とをどう区別するのか……。

最新科学をネタにしたアイデア・ストーリーという意味では古典的なサイエンス・フィクションでも、それを身につまされる小説に仕立て上げる手腕はイーガン独特だ。アイデンティティの問題を核に、現代科学の各分野と正面から切り結ぶイーガンは、短篇に関するかぎり、むしろティプトリーの正嫡(せいちやく)かもしれない。

巻頭の「貸金庫」は、ある朝めざめると見知らぬ顔になっていた──という、日常を舞台にした一種の巻き込まれSFだし、「ぼくになることを」や「キューティ」は、叙述ミステリのように楽しむこともできる。妻の電子的なコピーを人質(?)にとられて脅迫される「誘拐」を読んでから、同じ設定の長篇『順列都市』に手を伸ばすという読み方もあるだろう。「ミトコンドリア・イヴ」「放浪者の軌道」など、ヒトゲノムやカオス理論の話題にあ
る程度通じていたほうが面白く読める短篇もなくはないけど、逆にイーガンの小説をきっかけにして現代科学のスリルとサスペンスに目覚める人もいるはず。作品選択も配列もよく考えられていて、イーガン入門には最適の一冊だ。

こんな傑作短篇集といっしょに並ぶと、残る二人の長篇はどうにも分が悪い。バクスターがA・C・クラークと合作した(というか、巨匠の名前だけ借りて事実上ひとりで書いた)『過ぎ去りし日々の光』上下(冬川亘訳)★★★は、タイトルが示す通り、ボブ・ショウの名作短篇「去りにし日々の光」に捧げるオマージュ。主役はスロー・ガラスならぬワームホール・カメラだが、たったひとつの発明で一変してしまった未来を描くスタイルは共通する(最近で言うと、J・L・ハルペリン『天才アームストロングのたった一つの嘘』なんかと同じ構造)。このパターンのSF自体がいまや郷愁の対象だが、本書の場合、「五百年後には小惑星が地球に衝突して文明は滅亡する」という前提を追加したのがうまい。この観測事実が公表されたことで未来への希望が失せ、人類全体の興味が過去へと向かうんですね。SFの現状(とクラークの年齢)を考えればなんともメタフォリカルなこの設定のおかげで、皮肉にも現代SFたりえている。いかにもバクスター的なラストも楽しい。

過ぎ去りし日々の光〈上〉  / アーサー・C. クラーク,スティーヴン バクスター
過ぎ去りし日々の光〈上〉
  • 著者:アーサー・C. クラーク,スティーヴン バクスター
  • 出版社:早川書房
  • 装丁:文庫(343ページ)
  • ISBN-10:4150113386
  • ISBN-13:978-4150113384

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それと奇妙に似た印象を与えるのが、ソウヤーの『フラッシュフォワード』(内田昌之訳)★★★。ただし、この小説で世界を一変させるのは、発明じゃなくて、素粒子実験の思わぬ副産物。全人類の意識が二十年先の未来の自分に、二分間だけジャンプする。未来を垣間見たことで人類はどう変わるのか? 同じテーマを扱ったイーガンの「百光年ダイアリー」(前出『祈りの海』所収)を読んだあとではやや冗長にも見えるけれど、ミステリ的な伏線が時間SFの趣向とうまく噛み合い、リーダビリティは抜群。『過ぎ去りし…』同様、"地に足の着いたSF"が好きな人向け。ただし、結末であそこに行っちゃうのは反則だと思いますね。

フラッシュフォワード   / ロバート・J・ソウヤー
フラッシュフォワード
  • 著者:ロバート・J・ソウヤー
  • 翻訳:内田 昌之
  • 出版社:早川書房
  • 装丁:文庫(496ページ)
  • 発売日:2010-01-07
  • ISBN-10:4150117438
  • ISBN-13:978-4150117436
内容紹介:
全世界の人びとが自分の未来をかいま見たら、なにが起こるのか?ヨーロッパ素粒子研究所の科学者ロイドとテオは、ヒッグス粒子を発見すべく大規模な実験をおこなった。ところが、その実験は失敗… もっと読む
全世界の人びとが自分の未来をかいま見たら、なにが起こるのか?ヨーロッパ素粒子研究所の科学者ロイドとテオは、ヒッグス粒子を発見すべく大規模な実験をおこなった。ところが、その実験は失敗におわり、そのうえ、世界じゅうの数十億の人びとの意識が数分間だけ21年後の未来にとんでしまった!人びとは、みずからが見た未来をもとに行動を起こすが、はたして未来は変更可能なのか…全米大ヒット・ドラマの原作長篇。

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おなじみ《ヴォルコシガン・サーガ》の長篇、ロイス・マクマスター・ビジョルド『バラヤー内乱』(小木曽絢子訳/創元SF文庫)★★★は、コーデリアを主役に据えてマイルズ誕生の経緯を語る、ヒューゴー賞受賞作。ありていに言えば、都会育ちのキャリアウーマンが旧家の御曹司と結婚、田舎の人間関係に苦労しつつも持ち前の明るさで頑張り抜く──みたいな話ですが、九〇年代アメリカSF最高の人気シリーズだけあって、語りのうまさは絶品。

バラヤー内乱  / ロイス・マクマスター ビジョルド
バラヤー内乱
  • 著者:ロイス・マクマスター ビジョルド
  • 翻訳:小木曽 絢子
  • 出版社:東京創元社
  • 装丁:文庫(556ページ)
  • ISBN-10:4488698077
  • ISBN-13:978-4488698072

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戸梶圭太『the TWELVE FORCES』(角川書店)★★★★☆は、池上永一『レキオス』の向こうを張る壮絶なローラーコースターSF。ただし、トカジのコースターに軌道はない。お化け屋敷を突っ切り、ジャングルを薙ぎ倒し、海中深く潜ったかと思えば第一宇宙速度を遥かに超えて大気圏を見下ろす。

物語の中心は、アマゾン奥地で発見された、高さ十五メートルの緑色をしたゼリーの山。古代種族がバイオテクノロジーで開発した二酸化炭素吸収装置らしいんだけど、動かし方がわからない。地球温暖化に危機感を抱く大富豪は、巨万の富を湯水のごとく使って現地で極秘プロジェクトチームを組織する。試行錯誤の結果、装置の発動には三つの要素が必要だと判明。すなわち、①大量のヘロイン、②きわめて特殊なタイプの音楽、③ある一定の振動。
①を獲得するためにチームはブラジルマフィアとの取引を試みるがあえなく失敗、仕方なく実力行使に打って出る──というパートはほとんど戦争アクションだし、②のためにスカウトされた英国人の前衛音楽家はボンデージ・ファッションに身を包んだ女王様(肉奴隷連れ)。山田正紀の『崑崙(コンロン)遊撃隊』と『火神(アグニ)を盗め』をルーディ・ラッカーが好き放題に書き直したあとミキサーで三十秒攪拌し電子レンジに放り込んだような小説だが、なぜかクライマックスではてんでばらばらのデタラメ群が見事ひとつに融合し、驚異のビジョンが現出する。デタラメな楽器を持ち寄ってデタラメな音を出していた素人の即興セッションがとつぜん天上の音楽を獲得する奇蹟の瞬間。参りました。奇才・戸梶圭太がついに本領を発揮した傑作だ。

The Twelve Forces―海と大地をてなずけた偉大なる俺たちの優雅な暮らしぶりに嫉妬しろ! / 戸梶 圭太
The Twelve Forces―海と大地をてなずけた偉大なる俺たちの優雅な暮らしぶりに嫉妬しろ!
  • 著者:戸梶 圭太
  • 出版社:角川書店
  • 装丁:単行本(428ページ)
  • 発売日:2000-12-00
  • ISBN-10:4048732617
  • ISBN-13:978-4048732611
内容紹介:
温暖化が進む地球は切実な危機を迎えた。地球上の二酸化炭素の量を減らすためには、ある古文書に記されたオルキーディアという物質が鍵を握ると知った大富豪・ランドルフは、あらゆるジャンルのスペシャリストを集め、調査を開始する―。スリルあり、感動あり、笑いあり、何でもあり。圧倒的パワーの超弩級エンタテイメント小説、ここに登場。

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あとは残る国内SFを超特急で片づける。恩田陸『ライオンハート』(新潮社)★★★は、『ジェニーの肖像』トリビュートのタイムトラベル・ラブロマンス連作。巻頭の「エアハート嬢の到着」は完璧な傑作だが、あとはだんだん尻すぼみになる感じ。自分で決めた各篇共通の制約のせいで自縄自縛に陥り、全体としては窮屈な印象を与える。清水義範『銀河がこのようにあるために』(早川書房)★★☆はSFマガジン連載の単行本化。意外にもイーガン型の奇想SFで、この謎解きには茫然。これで細部に説得力があれば……。これが最後となる第五回新潮ミステリー倶楽部賞受賞の伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』(新潮社)★★★☆は、鎖国状態の孤島で「未来を予言するカカシ」が殺される、ファンタジー設定のパズラー。「世界の終りと本格ミステリワンダーランド」てな趣きで、SF読者もお見逃しなく。

ライオンハート  / 恩田 陸
ライオンハート
  • 著者:恩田 陸
  • 出版社:新潮社
  • 装丁:文庫(397ページ)
  • 発売日:2004-01-28
  • ISBN-10:4101234159
  • ISBN-13:978-4101234151
内容紹介:
いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、… もっと読む
いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って-。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

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銀河がこのようにあるために / 清水 義範
銀河がこのようにあるために
  • 著者:清水 義範
  • 出版社:早川書房
  • 装丁:単行本(293ページ)
  • ISBN-10:4152083239
  • ISBN-13:978-4152083234
内容紹介:
西暦2099年、宇宙物理学の権威である難波羅眠博士は、月面の天文台で、あるはずのない太陽系第十惑星を観測、その背後の宇宙がビクリとよじれるのを目撃した。いっぽう脳科学者の沢口は、人間… もっと読む
西暦2099年、宇宙物理学の権威である難波羅眠博士は、月面の天文台で、あるはずのない太陽系第十惑星を観測、その背後の宇宙がビクリとよじれるのを目撃した。いっぽう脳科学者の沢口は、人間の自我のありかを追究していたが、恋人・寧美とのあいだに生まれようとしている息子は、世界中で新たに誕生しはじめた、自我をもたない子どもであった。従来の科学理論を根底からくつがえす異常現象の数々に、無自我病児たちとの関連を見いだした沢口であったが、世界の天文台は、さらに驚くべき観測データを報告してきた…ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、そして-二一世紀の銀河を軽やかに創造する、清水義範流"宇宙論"。

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オーデュボンの祈り  / 伊坂 幸太郎
オーデュボンの祈り
  • 著者:伊坂 幸太郎
  • 出版社:新潮社
  • 装丁:文庫(464ページ)
  • 発売日:2003-11-28
  • ISBN-10:4101250219
  • ISBN-13:978-4101250212
内容紹介:
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている"荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律と… もっと読む
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている"荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化。

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最後にハルキ・ホラー文庫の新刊を三冊。森奈津子『あんただけ死なない』★★★は、たくましいヒロインを起用して小野不由美『魔性の子』を明るく脳天気に変奏したような、奇天烈ホラーの快作。冒頭から犬を振りまわす大男が登場する平山夢明『メルキオールの惨劇』★★★☆は、途中まで大傑作。理屈を付けようとして腰砕けになる結末が惜しまれるが、小川洋子と牧野修を足して猥雑なB級の器に盛りつけたような独特の味わいは捨てがたい。飯野文彦『アルコォルノヰズ』★★★は著者の暗黒面(ダークサイド)を垣間見せる酩酊幻想譚。頻出する直喩を一掃したほうが凄味が出た気が。

あんただけ死なない  / 森 奈津子
あんただけ死なない
  • 著者:森 奈津子
  • 出版社:角川春樹事務所
  • 装丁:文庫(280ページ)
  • ISBN-10:4894568012
  • ISBN-13:978-4894568013

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メルキオールの惨劇  / 平山 夢明
メルキオールの惨劇
  • 著者:平山 夢明
  • 出版社:角川春樹事務所
  • 装丁:文庫(293ページ)
  • 発売日:2000-11-01
  • ISBN-10:4894567431
  • ISBN-13:978-4894567436

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アルコォルノヰズ  / 飯野 文彦
アルコォルノヰズ
  • 著者:飯野 文彦
  • 出版社:角川春樹事務所
  • 装丁:文庫(218ページ)
  • ISBN-10:4894567296
  • ISBN-13:978-4894567290

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