星亨
- 著者:有泉 貞夫
- 出版社:朝日新聞社
- 装丁:-(343ページ)
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人二生レテ何ノ用ニモ立タズ、只飲ミ食ヒシテ生涯ヲ送ルハ、馬猫ト同様実ニハヅカシキ事デアル
彼の妻を待つや、丁寧懇篤にして世間の多くの政客に見るべき醜態を露出せず
彼若シ一タビ位置ヲ得レバ、(中略)民権主義ヲ此上ナキ大義ト心得、数万ノ旧知者同志者ノ為メニ、新知ノ閣下、一箇入ノ閣下、政治上ノ意見ヲ異ニシタル閣下二向ツテ弓ヲ曳クハ、不義非道ノ所行トハ心得ザルベシ
星氏ハ、陸奥氏ガ己レヲ忌ミ遠ザケタルヲ悟ラズ、我ヲ知ル者ハ陸奥氏ナリトテ、亦大ニ其識見二服シタリト云フ。星氏ノ愚直ナルハ、此一斑ヲ見テ全豹ヲ知ルベシ
アンナ声ヲ張リ上ゲ祈薦スルハ十七世紀頃ノ宗旨ニテ、今日ノ欧州ノ文明国デハ狂教ヲ以テ目セラレ居ル
有為の人間は他方に於て多少の瑕瑾(かきん)あるを免れぬのである。然(しか)るに瑕瑾ある人間は不可として、清浄無垢の人間……併(しかし)しながら何も為(し)ない人間……の歴史などばかりを教科書に羅列するのはいかぬ。異常の人が異常の事を為すに当って、時として輿論(よろん)に容(い)れられざることあるは免れ難い