書評
『新種の冒険 びっくり生きもの100種の図鑑』(朝日新聞出版)
小さい頃から図鑑を見るのが大好きだった。保育社の原色図鑑シリーズには随分お世話になった。本書は、新種100種の図鑑である。地球上には、名前のついている生物が200万種いる。しかし、未発見で名前のない動植物は1000万種もいるのだ。毎年、1万8000もの新種が報告されているという。
本書は、最近発見された膨大な新種の中から、びっくりする生き物、見たこともない神秘の賜物(たまもの)を集めている。最初のページが「江戸小紋を着たウミウシ」。余りの綺麗さに言葉が出ない。マドンナから名前をもらったペルーのクマムシ、右手だけが極端に長い深海のロブスター、成熟しても高さ2センチに届かない極小のタケ(竹の中には1日で1メートル近く伸びる種もあるのに)などが10章にわたって紹介される。
「できれば出会いたくない新種」では、気づかずに触ると命を失う猛毒貝や刺されても痛くないのに死に至るクラゲが。時間が経つのを忘れる楽しさだ。西尾香苗訳。
本書は、最近発見された膨大な新種の中から、びっくりする生き物、見たこともない神秘の賜物(たまもの)を集めている。最初のページが「江戸小紋を着たウミウシ」。余りの綺麗さに言葉が出ない。マドンナから名前をもらったペルーのクマムシ、右手だけが極端に長い深海のロブスター、成熟しても高さ2センチに届かない極小のタケ(竹の中には1日で1メートル近く伸びる種もあるのに)などが10章にわたって紹介される。
「できれば出会いたくない新種」では、気づかずに触ると命を失う猛毒貝や刺されても痛くないのに死に至るクラゲが。時間が経つのを忘れる楽しさだ。西尾香苗訳。
ALL REVIEWSをフォローする






































