前書き

『ソニー 最高の働き方』(朝日新聞出版)

  • 2024/09/20
ソニー 最高の働き方 / 片山 修
ソニー 最高の働き方
  • 著者:片山 修
  • 出版社:朝日新聞出版
  • 装丁:単行本(344ページ)
  • 発売日:2024-09-20
  • ISBN-10:4023323705
  • ISBN-13:978-4023323704
内容紹介:
一時期の不振を乗り越えて、なぜソニーは復活したのか?ゲーム、音楽、映画、金融、半導体、家電の6ジャンルで売上高約13兆円、営業利益約1兆2000億円を生み出すソニー。GAFAMにも対抗しうる… もっと読む
一時期の不振を乗り越えて、なぜソニーは復活したのか?

ゲーム、音楽、映画、金融、半導体、家電の6ジャンルで売上高約13兆円、営業利益約1兆2000億円を生み出すソニー。GAFAMにも対抗しうる日本企業として復活したソニーの強さの秘密は「働き方」にある──。
配属ガチャと言われる現代、ソニーでは創業者の一人、盛田昭夫が1966年に「社内募集制度」を作り、それは「社内FA制度」と「キャリアプラス制度」へと進化して受け継がれている。仕事は自ら作るものであり、やりたいことにチャレンジできる。だから、成果が出る。
ソニーのさまざまな現場で働く一線のビジネスパーソンの働き方から、ソニーの強さを浮き彫りにする。

【目次】
序章 社員と会社は「選び合い、応え合う」
ソニーを復活させた人と組織の新しい関係

第1章 世界を感動させるエンタテインメントの仕掛け人
YOASOBIをつくり出した30代の2人
アルムナイを経て映像ディレクター、脚本家に
ゲームは五感で楽しむおもちゃ
「クリエイター」に近づく映画づくり

第2章 新しい世界をつくるテクノロジーの力
HCD(人間中心設計)をつらぬくリケジョ
グランツーリスモでAIを鍛える
仮想空間の先に複合現実を作る
21世紀の石油=データを活用するDX
クルマの知性を進化させる

第3章 社会を変える新規事業の生まれ方
地球見守りプラットフォームで世界を守る
マンチェスター・シティと提携、スポーツをもっとエンタメに
部屋を冷やさず、身体を冷やせ 「REON」の挑戦
盛田昭夫の悲願から生まれた金融事業

第4章 世界から人材を集める「ソニーの働き方」
血が通った人事に挑戦しつづける
ソニーでは仕事は自分で見つけるもの
日本企業の良さと外資系の良さ、両方あるから働きやすい

第5章 個を尊重、管理しないマネジメント
多様なチームをまとめるのはリーダーの「対話力」
半導体の躍進を支える“鉄人”の志
東欧、アメリカ、スポーツ……仕事の答えはすべて「現場」にある

終章 なぜソニーは「第2の創業」を成し遂げたのか
感動を“つくる”に貢献する

はじめに

いま、なぜソニーなのか――。本書は、ソニーの「復活物語」ではない。「第2の創業物語」である。

「第2の創業」は、ソニーグループ会長CEO(最高経営責任者)の吉田憲一郎が打ち出した「Purpose(パーパス/存在意義)」に負うところが大きい。「Purpose」は、約1万人のグループ社員の1人ひとりが、自立して創造力を発揮するための基盤となり、また、一丸となって新たな価値を創造するための軸となった。ソニーのクリエイティビテ背景である。

ソニーは空前の好業績をあげているが、日本のものづくりの象徴だったかつてのソニーとはもはや別の会社ではないか。そうとらえている人は少なくないが、その見方は必ずしも当たっていない。

「第2の創業」とはいえ、創業者の長期視点が継承されていることに特色がある。「ソニーは、新しい製品を次々と発表するので、非常に気の短い企業だと思われるかもしれないが、実際には、何事も一○年サイクルで考え、実行してきたといえると思う」と、創業者の1人の盛田昭夫は自らの著作『21世紀へ』(WAC刊)で述べている。

ソニーのもう1人の創業者、井深大は、「自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」の文言で知られる「設立趣意書」を起草した。この設立趣意書には、技術革新、社会貢献、社員の成長など、ソニーの基本的な姿勢と目的が明確に示されている。

吉田は、2人の創業者の長期視点を受け継ぎ、その延長線上で企業文化や価値観を再定義し、新たな成長の道を切り拓いた。つまり、「過去」があるから「現在」がある。「よりよいソニーをつなぐ」――。吉田は、しばしばこの言葉を口にする。

本書に登場するのは、「最高の働き方」を実践するソニーの人たちだ。活躍のフィールドを探し求め、自らの責任において仕事を選び、自らの意思で人生を切り拓いていく。そんな挑戦する個人をソニーは後押しする。個人と会社の幸福な奇跡的関係を見ることができる。

いまのソニーは、日本の「未来」のお手本である。
ソニー 最高の働き方 / 片山 修
ソニー 最高の働き方
  • 著者:片山 修
  • 出版社:朝日新聞出版
  • 装丁:単行本(344ページ)
  • 発売日:2024-09-20
  • ISBN-10:4023323705
  • ISBN-13:978-4023323704
内容紹介:
一時期の不振を乗り越えて、なぜソニーは復活したのか?ゲーム、音楽、映画、金融、半導体、家電の6ジャンルで売上高約13兆円、営業利益約1兆2000億円を生み出すソニー。GAFAMにも対抗しうる… もっと読む
一時期の不振を乗り越えて、なぜソニーは復活したのか?

ゲーム、音楽、映画、金融、半導体、家電の6ジャンルで売上高約13兆円、営業利益約1兆2000億円を生み出すソニー。GAFAMにも対抗しうる日本企業として復活したソニーの強さの秘密は「働き方」にある──。
配属ガチャと言われる現代、ソニーでは創業者の一人、盛田昭夫が1966年に「社内募集制度」を作り、それは「社内FA制度」と「キャリアプラス制度」へと進化して受け継がれている。仕事は自ら作るものであり、やりたいことにチャレンジできる。だから、成果が出る。
ソニーのさまざまな現場で働く一線のビジネスパーソンの働き方から、ソニーの強さを浮き彫りにする。

【目次】
序章 社員と会社は「選び合い、応え合う」
ソニーを復活させた人と組織の新しい関係

第1章 世界を感動させるエンタテインメントの仕掛け人
YOASOBIをつくり出した30代の2人
アルムナイを経て映像ディレクター、脚本家に
ゲームは五感で楽しむおもちゃ
「クリエイター」に近づく映画づくり

第2章 新しい世界をつくるテクノロジーの力
HCD(人間中心設計)をつらぬくリケジョ
グランツーリスモでAIを鍛える
仮想空間の先に複合現実を作る
21世紀の石油=データを活用するDX
クルマの知性を進化させる

第3章 社会を変える新規事業の生まれ方
地球見守りプラットフォームで世界を守る
マンチェスター・シティと提携、スポーツをもっとエンタメに
部屋を冷やさず、身体を冷やせ 「REON」の挑戦
盛田昭夫の悲願から生まれた金融事業

第4章 世界から人材を集める「ソニーの働き方」
血が通った人事に挑戦しつづける
ソニーでは仕事は自分で見つけるもの
日本企業の良さと外資系の良さ、両方あるから働きやすい

第5章 個を尊重、管理しないマネジメント
多様なチームをまとめるのはリーダーの「対話力」
半導体の躍進を支える“鉄人”の志
東欧、アメリカ、スポーツ……仕事の答えはすべて「現場」にある

終章 なぜソニーは「第2の創業」を成し遂げたのか
感動を“つくる”に貢献する

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