『とりとめなく庭が』(ナナロク社)
佐々木 幹郎
詩とエッセー 芳醇に転がる魂本書の題名がよく示しているように、エッセーの面白さは「とりとめもない」ところにある。著者の感情がそのまま盛り上…
書評
詩集に『蜂蜜採り』(書肆山田、高見順賞)、『明日』(思潮社、萩原朔太郎賞)、『鏡の上を走りながら』(思潮社、大岡信賞)など。評論集に『中原中也』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『アジア海道紀行』(みすず書房、読売文学賞)、
『東北を聴く―民謡の原点を訪ねて』(岩波新書)、『中原中也―沈黙の音楽』(岩波新書)など。『新編中原中也全集』全6巻(角川書店)責任編集委員。
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