
1960(昭和35)年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事し日本中世史を学ぶ。中世政治史、古文書学専攻。史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当。著書に『天皇はなぜ生き残ったか』『戦国武将の明暗』など。
- 著作:
本郷 和人の書評/解説/選評
- 『異聞浪人記』(河出書房新社)本郷 和人
二つの時代を生きた侍たちの葛藤と悲劇滝口康彦の傑作短編が文庫化された。表題作の「異聞浪人記」(「切腹」として映画化)は半世紀以上前のものだ…
書評 - 『新選組粛清録』(河出書房新社)本郷 和人
正義の剣客集団による非道な所業の実態とは科学としての歴史学は、「精度の高い証拠」に基づかねばならない。「精度の高い証拠」とは事件や事象と同…
書評 - 『上杉謙信』(吉川弘文館)本郷 和人
学問的な理解を重んじ故郷の英雄を真摯に描く著者・山田邦明さんは、新潟県出身。私が大学で中世史を学び始めたときに大学院に進学されていて、その…
書評 - 『愛犬の日本史: 柴犬はいつ狆と呼ばれなくなったか』(平凡社)本郷 和人
希少史料を丹念に集め人と犬の関わりを探る縄文時代、犬は獲物を狩ってくれた。弥生時代、犬は集落の警護役として、稲の実りを狙うサルを撃退してく…
書評 - 『ドタバタ関ヶ原』(柏書房)本郷 和人
武将たちの人間くささを新たな知見と共に活写関ヶ原の戦いには、天下分け目と称されるにふさわしく、いろいろな問題点があり、エピソードがある。本…
書評 - 『陽眠る』(角川春樹事務所)本郷 和人
敗れ去る覚悟を持ち確固たる信念を貫く昭和17年のミッドウェーでの敗北において、柳本柳作大佐・加来止男大佐は、艦長を務める空母蒼龍・飛龍がアメ…
書評