書評

『東京凸凹散歩――荷風にならって』(亜紀書房)

  • 2021/12/03
東京凸凹散歩――荷風にならって / 大竹 昭子
東京凸凹散歩――荷風にならって
  • 著者:大竹 昭子
  • 出版社:亜紀書房
  • 装丁:単行本(224ページ)
  • 発売日:2019-06-20
  • ISBN-10:4750515949
  • ISBN-13:978-4750515946
内容紹介:
ただ歩くのでは、もったいないテーマを決めて町歩きに出かけてみれば、思いがけない発見と出会いが待っている。永井荷風の名随筆『日和下駄』に登場する東京の町をいま歩いてみる。往時を… もっと読む
ただ歩くのでは、もったいない
テーマを決めて町歩きに出かけてみれば、
思いがけない発見と出会いが待っている。

永井荷風の名随筆『日和下駄』に登場する東京の町をいま歩いてみる。往時を偲ばせるもの、すっかり変わってしまったもの。見慣れた風景に過去が二重写しになり、読んで出かければ豊かな町歩きになること請け合い!

【本書が提案する東京歩きのテーマ】
散歩の味わいは坂にあり
崖を探そう
七つの丘を越えて
淫祠は呼んでいる
ある池の謎をめぐって
誘惑する路地
ふいに現れる寺
夕陽の魔術
など

荷風追って坂の魅力味わう

タイトルにある「凸凹」は、起伏の意味だ。東京を歩き回るとき、坂と丘と谷を実感する、と著者の大竹さんは言う。起伏を経験するとき、東京は味わい尽くせぬ魅力を開示してくれる。

それも永井荷風の歩いた場所を介して、その魅力を考えようというのだから、面白いに決まっている。荷風の愛した東京・山手の坂。千代田区、文京区、港区、品川区の坂を語る言葉の豊かさに瞠目する。

大竹さんは7年前に『日和下駄とスニーカー 東京今昔凸凹散歩』を出した。今回の本は、品切れになってしまったその本をアップデートして地名を最新のものに書き換えたうえで、新たに文章を書き足した。入魂の一冊である。
東京凸凹散歩――荷風にならって / 大竹 昭子
東京凸凹散歩――荷風にならって
  • 著者:大竹 昭子
  • 出版社:亜紀書房
  • 装丁:単行本(224ページ)
  • 発売日:2019-06-20
  • ISBN-10:4750515949
  • ISBN-13:978-4750515946
内容紹介:
ただ歩くのでは、もったいないテーマを決めて町歩きに出かけてみれば、思いがけない発見と出会いが待っている。永井荷風の名随筆『日和下駄』に登場する東京の町をいま歩いてみる。往時を… もっと読む
ただ歩くのでは、もったいない
テーマを決めて町歩きに出かけてみれば、
思いがけない発見と出会いが待っている。

永井荷風の名随筆『日和下駄』に登場する東京の町をいま歩いてみる。往時を偲ばせるもの、すっかり変わってしまったもの。見慣れた風景に過去が二重写しになり、読んで出かければ豊かな町歩きになること請け合い!

【本書が提案する東京歩きのテーマ】
散歩の味わいは坂にあり
崖を探そう
七つの丘を越えて
淫祠は呼んでいる
ある池の謎をめぐって
誘惑する路地
ふいに現れる寺
夕陽の魔術
など

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初出メディア

日本経済新聞

日本経済新聞 2019年7月11日

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