内容紹介
『帽子蒐集狂事件』(論創社)
2004年11月に創刊した「論創海外ミステリ」も通算260冊を突破し、四六判の単行本としては日本最長となる海外ミステリ叢書の巻数記録を更新し続けています。
2020年9月に発売された第260巻は「高木彬光翻訳セレクション」と銘打って、彬光の翻訳によるジョン・ディクスン・カーの代表長編「帽子蒐集狂事件」を刊行しました。
同書は、高木彬光の生誕100周年記念と英米ミステリ黄金時代を代表する作家ジョン・ディクスン・カーのデビュー90周年の記念企画です。
相次ぐ帽子盗難、E・A・ポーの未発表作品、ロンドン塔で発見された他殺死体という三つの謎が織りなす難事件に挑む名探偵フェル博士。
1933年にアメリカで”The Mad Hatter Mystery”と題して発売された本作は、江戸川乱歩が「黄金時代ミステリーBEST10」に挙げており、随筆「カア問答」での過熱気味な紹介も手伝ってか、1950年に『別冊宝石』へ初邦訳が掲載された際、日本国内の探偵小説愛好家を大いに興奮させたようです。
高木彬光による「帽子蒐集狂事件」の翻訳は雑誌掲載から永らく単行本化されませんでしたが、70年の時を経て、ようやく一冊の書籍として世に出ました。
翻訳復刻にあたり、当時のミステリ愛読者から批判される原因となった数多くの誤字・誤植を徹底した校訂作業によって改め、文字遣いも新字新仮名に改めました。
附録には、やはり単行本未収録となっている本作の関連エッセイ「カアへの情熱」を収録。
さらに、「大学受験ラジオ講座」や「百万人の英語」の講師も務めた英語教育者ジェームズ・B・ハリスの短編二作を併録しました。
「論創海外ミステリ」は原則的に絶版タイトルをつくらず、本叢書以外では翻訳が読めない訳書をお求めになりたい新規読者様や図書館様での一括購入にも対応できるようにしております(在庫切れによる一時的な品切れが発生する場合もあります)。
また、「論創海外ミステリ」の一部タイトルは電子書籍でも販売しておりますので、興味のある方は小社ホームページにて書籍情報をご確認いただけましたら幸いです。
[書き手]「論創海外ミステリ」編集部
2020年9月に発売された第260巻は「高木彬光翻訳セレクション」と銘打って、彬光の翻訳によるジョン・ディクスン・カーの代表長編「帽子蒐集狂事件」を刊行しました。
同書は、高木彬光の生誕100周年記念と英米ミステリ黄金時代を代表する作家ジョン・ディクスン・カーのデビュー90周年の記念企画です。
相次ぐ帽子盗難、E・A・ポーの未発表作品、ロンドン塔で発見された他殺死体という三つの謎が織りなす難事件に挑む名探偵フェル博士。
1933年にアメリカで”The Mad Hatter Mystery”と題して発売された本作は、江戸川乱歩が「黄金時代ミステリーBEST10」に挙げており、随筆「カア問答」での過熱気味な紹介も手伝ってか、1950年に『別冊宝石』へ初邦訳が掲載された際、日本国内の探偵小説愛好家を大いに興奮させたようです。
高木彬光による「帽子蒐集狂事件」の翻訳は雑誌掲載から永らく単行本化されませんでしたが、70年の時を経て、ようやく一冊の書籍として世に出ました。
翻訳復刻にあたり、当時のミステリ愛読者から批判される原因となった数多くの誤字・誤植を徹底した校訂作業によって改め、文字遣いも新字新仮名に改めました。
附録には、やはり単行本未収録となっている本作の関連エッセイ「カアへの情熱」を収録。
さらに、「大学受験ラジオ講座」や「百万人の英語」の講師も務めた英語教育者ジェームズ・B・ハリスの短編二作を併録しました。
「論創海外ミステリ」は原則的に絶版タイトルをつくらず、本叢書以外では翻訳が読めない訳書をお求めになりたい新規読者様や図書館様での一括購入にも対応できるようにしております(在庫切れによる一時的な品切れが発生する場合もあります)。
また、「論創海外ミステリ」の一部タイトルは電子書籍でも販売しておりますので、興味のある方は小社ホームページにて書籍情報をご確認いただけましたら幸いです。
[書き手]「論創海外ミステリ」編集部
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