前書き
『奇跡はこうしてやってくる パズるの法則』(祥伝社)
奇跡はこうしてやってくる。
「視点が変われば人生が変わる」をモットーに、ものの見方を追究する天才コピーライター・ひすいこたろうさんと、次世代リーダーの吉武大輔さんが、「奇跡が日常になる世界」の秘密をひもときます。共著『奇跡はこうしてやってくる』より、ひすいさんの「はじめに」を公開。
ボクは、自分のことが嫌いでした。
赤面症でシャイで、思っていることを口に出せない……。
性格が暗いので、友だちができない……。
不器用すぎて、テレビの録画予約もできない……。
ボクは欠けているところばかり……。
こんなカタチは嫌だ。
そんな何もかもうまくいかない大学生の頃、ボクは旅に出ました。
旅先の山梨県の小さな湖を前に、気づいたらひとりで泣いていました。出口の見えない、寂しくて深い孤独感に襲われていたんです。
でも、今ならわかります。あの湖の前で泣いたあの日こそ、ボクの人生の名場面だった、と……。
ボクはこのカタチに生まれてきて良かった……。
シャイで、思っていることをすぐに口に出せなくて良かった。
だから、想いが内側に留まり、言葉が熟成されていった。
性格が暗くて良かった。
だから、どうしたら明るい考え方ができるか、ずっと探求してこれた。
不器用すぎて、あれもこれもできなくて良かった。
そのおかげで、ただひとつ、書くことだけは苦もなくずっと集中していられる。
おかげでボクは作家になれて、これまで本を50冊書けて、今日この本で、ついにキミとも出会えた。
ボクの「欠点」こそ、
ボクとキミの出会いに「欠かせない点」だったのです。
実は、ボクは先生になりたかったんです。
でも、先生になるには教育実習をする必要があり、人見知りなボクは、当時、それは絶対に無理だと先生になることをあきらめたんです。
でも、ボクが先生になっていたら……。
この本は生まれておらず、今日、キミと出会うことはなかったでしょう。
人見知りなら人見知りで、自分のカタチをちゃんと活かす道が必ずあるのです。
先生も作家も職業は違えど「大切なことを伝える」という点ではまったく同じ仕事です。
ただ、ボクのカタチに合うのは作家だったというわけです。
ボクらは、これまで「こんな欠けてばかりいる自分じゃダメだ」「凹がいっぱいある自分じゃダメだ」と自分を責めて、凸ばかりになるように成長しようとがんばって生きてきました。
がんばったね。
本当におつかれさま。
でも、自分じゃないカタチになると、あなたの周りにいる人たち(他のピース)とつながれなくなり、人生というパズルは完成しなくなってしまうのです。
ボクらはそろそろ、その大いなる落とし穴に気づく必要があります。
あなたがありのままのカタチを受け入れれば受け入れるほど、周りの人たちとつながり、あなたという1つのピースが、実はパズルという全体の一部だったことに目覚めていきます。
そして、パズルという全体が完成して初めて、あなた自身も、あなたとつながっている人たちも、その美しさの一部だったことがわかります。
奇跡とは、パズルのピース(ボク)とピース(キミ)がカチッとつながる(パズる)時に起きる現象です。
あなたとあなたにとって大切な人が、本来の場所でつながった時に、奇跡としか言いようがない経験が訪れます。その奇跡にボクらを導いてくれるのが、「意味ある偶然の一致」と呼ばれる「シンクロ」です。
シンクロを頼りに、自分の居場所、自分のカタチを知る作業をしながら、その先にある1枚の作品(パズル)をつくり上げる奇跡を経験する。
それが「人生というパズル」の真実です。
ボクらは「個(ピース)」ではなく、「関係性(パズル)」の中で生きています。
だから、自分、自分、自分と、自分のことばかり考えて、自分のピースだけで何とかしようとしてもパズルは完成しないのです。
「自分は全体(パズル)の一部だった」
そのことに気づくことができたら、世界の見方が変わり、奇跡もシンクロも日常になります。だから、幸せになりたいと思ったら、自分のことだけを考えるのではなく、周りのピースとのつながりの中に、本当の自分を見出していくことが大切です。
経営の神様、ピーター・ドラッカーは、こう言っています。
「『私は』ではなく、『我々は』を考えることが大切だ」
「我々は」を考えていくとは、
「自分はどうしたいのか(ME)」と自分の本当の気持ちを感じ、
「相手はどうしたがっているのか(YOU)」を感じ、
そのうえで、
「私たちはどう生きていくのか(WE)」を考え行動していくことです。
ありのままの自分を受け入れ(My Happy) 、
ありのままの相手も認め(Your Happy) 、
そのうえで、私たちの幸せ(0ur Happy) 、
を見つけていきましょう。
この本は、時代を一歩前へ進めるために、作家・ひすいこたろうと、新時代のニューヒーロー・吉武大輔(大ちゃん)の2人がタッグを組んで執筆をした新時代のバイブルです。
ひすいこたろうと吉武大輔がつながり、編集者である滝澤さんとつながり、そのご縁の先に、読者である「あなた」がいてくれました。つまり、つながっていくほどに自分の面積は広がり、つながれる人が増えて、自分の可能性もまた広がっていくのです。
私たちが周囲とつながることで、「他人の可能性」がそのまま「自分の可能性」になる。
「1ピース」=「自分」ではない。
「パズルの全体図」=「自分」です。
「本当の自分」とは「私たち」だったんです。
この認識の変化こそ、シンクロと奇跡が起き放題になる、今の私たちに一番必要な革命(パラダイムシフト)です。
本書を通じて、自分のカタチを変えるのではなく、
つながることで、自分の面積(可能性)を増やしていきましょう。
さあ、時代を一歩前へ進めよう。
美しく、やさしい絵画(パズル)の完成を一緒にお祝いしよう。
令和は、いよいよ「みんな、つながっているよ」という新しい「ものの見方」に目覚める奇跡の時代です。
[書き手]ひすいこたろう
(プロフィール)
作家・幸せの翻訳家・天才コピーライター。
「視点が変われば人生が変わる」をモットーに、ものの見方を追究。衛藤信之氏から心理学を学び、心理カウンセラー資格を取得。2005 年『3秒でハッピーになる名言セラピー』がディスカヴァーMESSAGE BOOK 大賞で特別賞を受賞しベストセラーに。4次元ポケットから、この星を100 年アップグレードする考え方を取り出す「この星のドラえもんになる!」という旗を掲げ日夜邁進。
「視点が変われば人生が変わる」をモットーに、ものの見方を追究する天才コピーライター・ひすいこたろうさんと、次世代リーダーの吉武大輔さんが、「奇跡が日常になる世界」の秘密をひもときます。共著『奇跡はこうしてやってくる』より、ひすいさんの「はじめに」を公開。
新しい「ものの見方」に目覚める時代がやってきた
はじめまして。ひすいこたろうです。ボクは、自分のことが嫌いでした。
赤面症でシャイで、思っていることを口に出せない……。
性格が暗いので、友だちができない……。
不器用すぎて、テレビの録画予約もできない……。
ボクは欠けているところばかり……。
こんなカタチは嫌だ。
そんな何もかもうまくいかない大学生の頃、ボクは旅に出ました。
旅先の山梨県の小さな湖を前に、気づいたらひとりで泣いていました。出口の見えない、寂しくて深い孤独感に襲われていたんです。
でも、今ならわかります。あの湖の前で泣いたあの日こそ、ボクの人生の名場面だった、と……。
ボクはこのカタチに生まれてきて良かった……。
シャイで、思っていることをすぐに口に出せなくて良かった。
だから、想いが内側に留まり、言葉が熟成されていった。
性格が暗くて良かった。
だから、どうしたら明るい考え方ができるか、ずっと探求してこれた。
不器用すぎて、あれもこれもできなくて良かった。
そのおかげで、ただひとつ、書くことだけは苦もなくずっと集中していられる。
おかげでボクは作家になれて、これまで本を50冊書けて、今日この本で、ついにキミとも出会えた。
ボクの「欠点」こそ、
ボクとキミの出会いに「欠かせない点」だったのです。
実は、ボクは先生になりたかったんです。
でも、先生になるには教育実習をする必要があり、人見知りなボクは、当時、それは絶対に無理だと先生になることをあきらめたんです。
でも、ボクが先生になっていたら……。
この本は生まれておらず、今日、キミと出会うことはなかったでしょう。
人見知りなら人見知りで、自分のカタチをちゃんと活かす道が必ずあるのです。
先生も作家も職業は違えど「大切なことを伝える」という点ではまったく同じ仕事です。
ただ、ボクのカタチに合うのは作家だったというわけです。
ボクらは、これまで「こんな欠けてばかりいる自分じゃダメだ」「凹がいっぱいある自分じゃダメだ」と自分を責めて、凸ばかりになるように成長しようとがんばって生きてきました。
がんばったね。
本当におつかれさま。
でも、自分じゃないカタチになると、あなたの周りにいる人たち(他のピース)とつながれなくなり、人生というパズルは完成しなくなってしまうのです。
ボクらはそろそろ、その大いなる落とし穴に気づく必要があります。
あなたがありのままのカタチを受け入れれば受け入れるほど、周りの人たちとつながり、あなたという1つのピースが、実はパズルという全体の一部だったことに目覚めていきます。
そして、パズルという全体が完成して初めて、あなた自身も、あなたとつながっている人たちも、その美しさの一部だったことがわかります。
奇跡とは、パズルのピース(ボク)とピース(キミ)がカチッとつながる(パズる)時に起きる現象です。
あなたとあなたにとって大切な人が、本来の場所でつながった時に、奇跡としか言いようがない経験が訪れます。その奇跡にボクらを導いてくれるのが、「意味ある偶然の一致」と呼ばれる「シンクロ」です。
シンクロを頼りに、自分の居場所、自分のカタチを知る作業をしながら、その先にある1枚の作品(パズル)をつくり上げる奇跡を経験する。
それが「人生というパズル」の真実です。
ボクらは「個(ピース)」ではなく、「関係性(パズル)」の中で生きています。
だから、自分、自分、自分と、自分のことばかり考えて、自分のピースだけで何とかしようとしてもパズルは完成しないのです。
「自分は全体(パズル)の一部だった」
そのことに気づくことができたら、世界の見方が変わり、奇跡もシンクロも日常になります。だから、幸せになりたいと思ったら、自分のことだけを考えるのではなく、周りのピースとのつながりの中に、本当の自分を見出していくことが大切です。
経営の神様、ピーター・ドラッカーは、こう言っています。
「『私は』ではなく、『我々は』を考えることが大切だ」
「我々は」を考えていくとは、
「自分はどうしたいのか(ME)」と自分の本当の気持ちを感じ、
「相手はどうしたがっているのか(YOU)」を感じ、
そのうえで、
「私たちはどう生きていくのか(WE)」を考え行動していくことです。
ありのままの自分を受け入れ(My Happy) 、
ありのままの相手も認め(Your Happy) 、
そのうえで、私たちの幸せ(0ur Happy) 、
を見つけていきましょう。
この本は、時代を一歩前へ進めるために、作家・ひすいこたろうと、新時代のニューヒーロー・吉武大輔(大ちゃん)の2人がタッグを組んで執筆をした新時代のバイブルです。
ひすいこたろうと吉武大輔がつながり、編集者である滝澤さんとつながり、そのご縁の先に、読者である「あなた」がいてくれました。つまり、つながっていくほどに自分の面積は広がり、つながれる人が増えて、自分の可能性もまた広がっていくのです。
私たちが周囲とつながることで、「他人の可能性」がそのまま「自分の可能性」になる。
「1ピース」=「自分」ではない。
「パズルの全体図」=「自分」です。
「本当の自分」とは「私たち」だったんです。
この認識の変化こそ、シンクロと奇跡が起き放題になる、今の私たちに一番必要な革命(パラダイムシフト)です。
本書を通じて、自分のカタチを変えるのではなく、
つながることで、自分の面積(可能性)を増やしていきましょう。
さあ、時代を一歩前へ進めよう。
美しく、やさしい絵画(パズル)の完成を一緒にお祝いしよう。
令和は、いよいよ「みんな、つながっているよ」という新しい「ものの見方」に目覚める奇跡の時代です。
[書き手]ひすいこたろう
(プロフィール)
作家・幸せの翻訳家・天才コピーライター。
「視点が変われば人生が変わる」をモットーに、ものの見方を追究。衛藤信之氏から心理学を学び、心理カウンセラー資格を取得。2005 年『3秒でハッピーになる名言セラピー』がディスカヴァーMESSAGE BOOK 大賞で特別賞を受賞しベストセラーに。4次元ポケットから、この星を100 年アップグレードする考え方を取り出す「この星のドラえもんになる!」という旗を掲げ日夜邁進。
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