書評
『翼の折れた天使たち 空』(双葉社)
トヨザキ的評価軸:
「金の斧(親を質に入れても買って読め)」
「銀の斧(図書館で借りられたら読めば―)」
◎「鉄の斧(ブックオフで100円で売っていても読むべからず)」
日本人の愚昧を示す、『Deep Love』大ベストセラー事件といえば、四年前になりましょうか。やさぐれた女子高生が援助交際の果てにエイズを移されて死ぬ、その過程で戦争体験のあるおばあちゃんや目の見えない犬、心臓病の少年と出会って本当の愛を知り――そんな話に激怒したんだっけなー。携帯Web小説だったから横書きで、やたら「……」が多くてさー、〈生きる意味……。もしかしたら……生きたい、生きて欲しい、そう思う気持ちこそが……生きていくことの唯一の意味なのかもしれない〉なんて陳腐な台詞が腐った脳からだだ洩れで、超激怒したんだっけなー。そんなこんなが走馬燈のように思い出され、上戸彩や山田優主演でドラマ化された『翼の折れた天使たち』への怒りはヒートアップする一途でございます。
「空」篇と「海」篇の二冊に分かれたこの小説とも呼べない、とてつもなく不愉快な”何か”には、高級クラブのホステスやら、コスプレにはまる女の子やら、セレブに憧れる娘やら、女優やら、キャバクラ嬢やら、十人の若女子が登場して、〈自分の可能性をあきらめないことです〉という作者のメッセージを伝えやがっております。
がっ、十人登場していても十色になっていないのが、この連作短篇集とは口が裂けてもいいたくない、とてつもなく不愉快な”何か”の何かたるゆえんなんですの。①「……」を多用した水増し文章、②お涙ちょうだいの道具として都合よく使われる動物、③貧乏な家庭事情、④吹き荒れるDVの嵐、⑤やたらと死ぬ登場人物、⑥動物同様、都合よく使われる老人、⑦若い娘の体を金で買う下劣な中年男、⑧動物や老人同様、都合よく使われる幼児、⑨ドラッグ過剰摂取、⑩動物や老人や幼児同様、都合よく使われる胎児――それらが、稚拙かつステレオタイプの駄文によって使い回されているだけ。で、登場人物の気持ちが、そういう頭の悪い文章で一から十まで説明されてんですの。おまけに、各お話の後にはYoshiのワンポイントアドバイスまでが、ついてきやがる有様。
一体、どんな阿呆が読んでんですの? あまつさえ、感動なんてしくさってんですの? みんなまとめて成層圏突き抜けてこい。お前らの居場所は地球にはない。断じて、ないっ。
【この書評が収録されている書籍】
「金の斧(親を質に入れても買って読め)」
「銀の斧(図書館で借りられたら読めば―)」
◎「鉄の斧(ブックオフで100円で売っていても読むべからず)」
これで泣くような腐れ外道たちは成層圏突き抜けてこいっ!
まさかおられますまいな。性根がねじり曲がりくねって三千里、地下茎を北朝鮮まで伸ばしキムさんの天パーぽよぽよ毛として発芽なさってしまったブロス読者の皆さまにおかれましては、Yoshiなんか読んで泣いてるような腐れ外道はっ。日本人の愚昧を示す、『Deep Love』大ベストセラー事件といえば、四年前になりましょうか。やさぐれた女子高生が援助交際の果てにエイズを移されて死ぬ、その過程で戦争体験のあるおばあちゃんや目の見えない犬、心臓病の少年と出会って本当の愛を知り――そんな話に激怒したんだっけなー。携帯Web小説だったから横書きで、やたら「……」が多くてさー、〈生きる意味……。もしかしたら……生きたい、生きて欲しい、そう思う気持ちこそが……生きていくことの唯一の意味なのかもしれない〉なんて陳腐な台詞が腐った脳からだだ洩れで、超激怒したんだっけなー。そんなこんなが走馬燈のように思い出され、上戸彩や山田優主演でドラマ化された『翼の折れた天使たち』への怒りはヒートアップする一途でございます。
「空」篇と「海」篇の二冊に分かれたこの小説とも呼べない、とてつもなく不愉快な”何か”には、高級クラブのホステスやら、コスプレにはまる女の子やら、セレブに憧れる娘やら、女優やら、キャバクラ嬢やら、十人の若女子が登場して、〈自分の可能性をあきらめないことです〉という作者のメッセージを伝えやがっております。
がっ、十人登場していても十色になっていないのが、この連作短篇集とは口が裂けてもいいたくない、とてつもなく不愉快な”何か”の何かたるゆえんなんですの。①「……」を多用した水増し文章、②お涙ちょうだいの道具として都合よく使われる動物、③貧乏な家庭事情、④吹き荒れるDVの嵐、⑤やたらと死ぬ登場人物、⑥動物同様、都合よく使われる老人、⑦若い娘の体を金で買う下劣な中年男、⑧動物や老人同様、都合よく使われる幼児、⑨ドラッグ過剰摂取、⑩動物や老人や幼児同様、都合よく使われる胎児――それらが、稚拙かつステレオタイプの駄文によって使い回されているだけ。で、登場人物の気持ちが、そういう頭の悪い文章で一から十まで説明されてんですの。おまけに、各お話の後にはYoshiのワンポイントアドバイスまでが、ついてきやがる有様。
一体、どんな阿呆が読んでんですの? あまつさえ、感動なんてしくさってんですの? みんなまとめて成層圏突き抜けてこい。お前らの居場所は地球にはない。断じて、ないっ。
【この書評が収録されている書籍】
ALL REVIEWSをフォローする
































