
詩人。1974年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(専攻は上代文学)。詩集に、『現代詩文庫・蜂飼耳詩集』『いまにもうるおっていく陣地』『食うものは食われる夜』『隠す葉』『顔をあらう水』。文集に、『孔雀の羽の目がみてる』『空を引き寄せる石』『秘密のおこない』『空席日誌』『おいしそうな草』。小説に、『紅水晶』『転身』など。絵本に、『うきわねこ』(絵/牧野千穂)『ふくろうのオカリナ』(絵/竹上妙)など。童話集に、『のろのろひつじとせかせかひつじ』などがある。
- 著作:
蜂飼 耳の書評/解説/選評
- 『日本の食文化史――旧石器時代から現代まで』(岩波書店)蜂飼 耳
食材も作法も、驚きの変化たどる日本列島では旧石器時代から現代まで、何がどのように食べられてきたか。いまでは海外でも人気の高い日本食。本書は…
書評 - 『墨痕──書芸術におけるモダニズムの胎動』(森話社)蜂飼 耳
文字か形象か、本質捉える挑戦書は文字か、それとも形象だろうか。何という言葉が書かれているかを読もうとするならば、それは文学作品に通じる視点…
書評 - 『幕末の女医、松岡小鶴 1806-73 〔柳田国男の祖母の生涯とその作品 西尾市岩瀬文庫蔵『小鶴女史詩稿』全訳〕』(藤原書店)蜂飼 耳
風変わりな漢文ににじむ人生松岡小鶴(こつる)は、柳田国男の祖母にあたる人物だ。その漢詩や書簡を現代語訳し、生涯とともに紹介する内容としては…
書評 - 『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)蜂飼 耳
音楽への愛情伝える、展開の妙舞台は芳ケ江(よしがえ)国際ピアノコンクール。3年ごとに開催され、6回目を迎えるこのコンクールは、優勝者が世界屈…
書評 - 『香港パク』(講談社)蜂飼 耳
見えないもの暴く、精神の深層韓国の作家・李承雨の小説は、たたみかけるように重なる叙述がやがて未知の場を拓(ひら)いてみせるところに、無類の…
書評 - 『日本語のために』(河出書房新社)蜂飼 耳
祝詞から憲法までの言葉の姿思考と文体は相互に影響し合う。リテラシー(読み書き能力)は時代とともに変化する。日本語はどのように変遷してきたの…
書評