
詩人。1974年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(専攻は上代文学)。詩集に、『現代詩文庫・蜂飼耳詩集』『いまにもうるおっていく陣地』『食うものは食われる夜』『隠す葉』『顔をあらう水』。文集に、『孔雀の羽の目がみてる』『空を引き寄せる石』『秘密のおこない』『空席日誌』『おいしそうな草』。小説に、『紅水晶』『転身』など。絵本に、『うきわねこ』(絵/牧野千穂)『ふくろうのオカリナ』(絵/竹上妙)など。童話集に、『のろのろひつじとせかせかひつじ』などがある。
- 著作:
蜂飼 耳の書評/解説/選評
- 『香港パク』(講談社)蜂飼 耳
見えないもの暴く、精神の深層韓国の作家・李承雨の小説は、たたみかけるように重なる叙述がやがて未知の場を拓(ひら)いてみせるところに、無類の…
書評 - 『日本語のために』(河出書房新社)蜂飼 耳
祝詞から憲法までの言葉の姿思考と文体は相互に影響し合う。リテラシー(読み書き能力)は時代とともに変化する。日本語はどのように変遷してきたの…
書評 - 『颶風の王』(KADOKAWA)蜂飼 耳
馬と一族の宿命、体感的に描写馬との宿命的な関わりを、こんなふうに大胆且(か)つ体感的に描いた小説がかつてあっただろうか。河崎秋子『颶風(ぐ…
書評 - 『マティスとルオー 友情の手紙』(みすず書房)蜂飼 耳
間柄示す、彩り豊かな言葉の橋マティスもルオーも画家なのだから、後世の受け手はまずは作品だけ観ていればよい、とも言える。けれど、この書簡集に…
書評 - 『レモン畑の吸血鬼』(河出書房新社)蜂飼 耳
生の断面鮮やか、奇想天外な物語カレン・ラッセル『レモン畑の吸血鬼』は、一作ごとにまったく違う味わいの、八編の小説を収める。「お国のための糸…
書評 - 『あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々』(集英社)蜂飼 耳
心に触れる、ひろやかな考察1920年から終戦まで日本の統治下にあったパラオについての、取材と考察をまとめた本書は、いまを生きる著者の伸びやかさ…
書評