
1964年東京都生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務を経て渡米。帰国後の2003年『FUTON』で小説家デビュー。2010年『小さいおうち』で直木賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、2015年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ作品賞、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、2016年日本医療小説大賞を受賞した。他に『平成大家族』『パスティス』『眺望絶佳』『彼女に関する十二章』『ゴースト』等著書多数。
- 著作:
中島 京子の書評/解説/選評
- 『使い捨て外国人: 人権なき移民国家、日本』(朝陽会)中島 京子
現在、日本には300万人近い外国籍の人たちが暮らしている。日本はすでにかなりの「移民国家」だが、彼らが労働者として人として当然の権利を保障され…
書評 - 『忘れられた巨人』(早川書房)中島 京子
霧が覆い隠す記憶と忘却の物語カズオ・イシグロが十年ぶりの長編の舞台に選んだのは、六世紀ないし七世紀のグレート・ブリテン島、アーサー王伝説と…
書評 - 『人工島戦記 あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』(ホーム社)中島 京子
橋本流の逸脱、脱臼、余談の戦後史小説二段組1200頁(ページ)強の長編小説であり、100頁に及ぶ詳細な「人名地名その他ウソ八百辞典」なる註(ちゅ…
書評 - 『戦争とバスタオル』(亜紀書房)中島 京子
教訓もたらす湯船からの史実歴史を扱うのは難しい。それが作られる渦中では全体が見えず、それがまさに歴史となっていく過程では、忘却や風化とたた…
書評 - 『ほんのささやかなこと』(早川書房)中島 京子
つつましい男が向き合う町の秘密130ページほどの、短い小説だ。けれど、読み始めるなり惹きこまれ、その短さも、時間も、忘れる。古典を開いたとき…
書評 - 『赤頭巾ちゃん気をつけて 改版』(中央公論新社)中島 京子
手元にある中公文庫版は1980年発行の25版で、私は高校1年のときに読んだ。単行本が出てから10年以上経っているが、薫くんシリーズ最終作『ぼくの大好…
書評
中島 京子の読書日記/コラム/対談・鼎談