1964年東京都生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務を経て渡米。帰国後の2003年『FUTON』で小説家デビュー。2010年『小さいおうち』で直木賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、2015年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ作品賞、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、2016年日本医療小説大賞を受賞した。他に『平成大家族』『パスティス』『眺望絶佳』『彼女に関する十二章』『ゴースト』等著書多数。
- 著作:
中島 京子の書評/解説/選評
- 『ほんのささやかなこと』(早川書房)中島 京子
つつましい男が向き合う町の秘密130ページほどの、短い小説だ。けれど、読み始めるなり惹きこまれ、その短さも、時間も、忘れる。古典を開いたとき…
書評 - 『赤頭巾ちゃん気をつけて 改版』(中央公論新社)中島 京子
手元にある中公文庫版は1980年発行の25版で、私は高校1年のときに読んだ。単行本が出てから10年以上経っているが、薫くんシリーズ最終作『ぼくの大好…
書評 - 『民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版』(幻冬舎)中島 京子
安保法制、改憲議論を始める前に昨年秋、安保関連法案を審議中の国会前に、大勢の人々が押しかけて、連日抗議の声を上げた。マイクを握った学生が「…
書評 - 『虚史のリズム』(集英社)中島 京子
「dadada」歴史の闇が語りかける小説の舞台は終戦の2年後。自称探偵の石目(いしめ)鋭二は、戦争中フィリピンのタクロバンの収容所で知り合った神…
書評 - 『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』(朝日新聞出版)中島 京子
脱「お任せ政治」対話が生む希望これは一冊の「対話篇」だ。対話するのは、最低賃金のアルバイトで生計を支えつつ、音楽や相撲について書くフリーラ…
書評 - 『桃花源の幻』(アストラハウス)中島 京子
豊饒な中国文芸の伝統を現代につなぐ現代中国文学を代表する作家の一人、格非による「江南三部作」。その第一部『桃花源の幻』(原題・「人面桃花」…
書評