書評

『生命40億年全史』(草思社)

  • 2018/05/18
生命40億年全史 / リチャード・フォーティ
生命40億年全史
  • 著者:リチャード・フォーティ
  • 翻訳:渡辺 政隆
  • 出版社:草思社
  • 装丁:単行本(493ページ)
  • 発売日:2003-03-01
  • ISBN-10:4794211899
  • ISBN-13:978-4794211897
内容紹介:
いかなる進化劇が展開されてきたのか-。尽きせぬ謎を解く鍵を探し、古生物学者たちは世界中を奔走する!大英自然史博物館の古生物学者が、化石資料を縦横無尽に駆使し、自身の発掘調査の興奮を織り交ぜながら、広大無辺な40億年を一つの物語にまとめ上げた、決定版・生命史。
光合成を行い、プクプクと酸素を吐き出す藍藻(らんそう)類のマット。鬱蒼(うっそう)とした森林の奥底で、カサコソとうごめく巨大な昆虫。恐竜の絶滅後、猛スピードで進化を遂げた哺乳(ほにゅう)類――生命誕生から人類の出現まで、実に40億年の歴史を一気に語る本書は、さまざまな舞台と役者を用意して、観客を魅了してくれる。

03年の刊行直後に各メディアで取り上げられて話題を呼び、以降読みつがれてきたロングセラー。著者は大英自然史博物館の主席研究員だが、「専門知識のある方も、まったくない方も読んでくださっているようです。最先端の学説はもちろん、異論や自説を盛り込みながら膨大な時間の流れを面白い読み物にまとめあげている。この力量は相当なもの」と編集長の藤田博さん。自身の発掘調査の体験談などさまざまなエピソードを盛り込み、古生物学にかかわる研究者たちの様子が生き生きと伝わってくるところも楽しい。

読者は30代以上、男性のほうがやや多い。「ビジネス街にある書店での売れ行きが好調。多方面にアンテナをはっている方たちが、好奇心を持って手にされているようです」と、営業本部長の渡辺直之さん。藤田さんも「自分たちが幼い頃に聞きかじった学説とはかなり様相が変わっている。30代以上の読者にとっては、そうした点も興味深いところなのでは」。

訳者あとがきには著者の次回作への言及があり、編集部には「いつ刊行されるのか」との問い合わせが多数あったという。その作品『地球46億年全史』(草思社刊)は昨年12月に刊行され、すでに増刷されている。書き手としての、著者の人気の高さがよく分かる。
生命40億年全史 / リチャード・フォーティ
生命40億年全史
  • 著者:リチャード・フォーティ
  • 翻訳:渡辺 政隆
  • 出版社:草思社
  • 装丁:単行本(493ページ)
  • 発売日:2003-03-01
  • ISBN-10:4794211899
  • ISBN-13:978-4794211897
内容紹介:
いかなる進化劇が展開されてきたのか-。尽きせぬ謎を解く鍵を探し、古生物学者たちは世界中を奔走する!大英自然史博物館の古生物学者が、化石資料を縦横無尽に駆使し、自身の発掘調査の興奮を織り交ぜながら、広大無辺な40億年を一つの物語にまとめ上げた、決定版・生命史。

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初出メディア

朝日新聞

朝日新聞 2009年3月29日

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