解説

『必笑小咄のテクニック』(集英社)

  • 2022/09/30
必笑小咄のテクニック / 米原 万里
必笑小咄のテクニック
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:集英社
  • 装丁:新書(205ページ)
  • 発売日:2005-12-16
  • ISBN-10:4087203239
  • ISBN-13:978-4087203233
内容紹介:
短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に… もっと読む
短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に流布する笑いの法則を突き止めて分類し、自作も含めて豊富な例をあげながら、笑いの本質に迫る。詐欺にも似た、相手を錯覚させる方法、同じ内容の順番を変えるだけで悲劇が喜劇になる方法、マクロとミクロを反転させる方法など、思いがけないオチをつけるテクニックをマスターして、窮地に立ったときこそ、周囲に笑いを呼び込もう。
通訳時代もエッセイストのころも、そして小説家になってからも、米原万里の強力な武器の一つが小咄(こばなし)だった。彼女のいう小咄とは、〈笑い話、ジョーク、アネクドート、ショートショート……名前はいろいろだが、本質は同じ。短くて笑わせてくれる話〉(八ページ)のこと。通訳現場の緊張を、無関心な読者の心の鎧(よろい)を、爆笑ものの小咄で一瞬のうちに溶かして、いきなり相手のふところに飛び込んで行く。それが彼女のやり方だった。

言いかえれば、笑いこそが彼女の最大の武器だった。つねに笑い笑わせる感覚の手入れを怠ることのなかった彼女の、これは虎の巻のような一冊である。
必笑小咄のテクニック / 米原 万里
必笑小咄のテクニック
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:集英社
  • 装丁:新書(205ページ)
  • 発売日:2005-12-16
  • ISBN-10:4087203239
  • ISBN-13:978-4087203233
内容紹介:
短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に… もっと読む
短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に流布する笑いの法則を突き止めて分類し、自作も含めて豊富な例をあげながら、笑いの本質に迫る。詐欺にも似た、相手を錯覚させる方法、同じ内容の順番を変えるだけで悲劇が喜劇になる方法、マクロとミクロを反転させる方法など、思いがけないオチをつけるテクニックをマスターして、窮地に立ったときこそ、周囲に笑いを呼び込もう。

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初出メディア

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録 2008年10月刊

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