解説

『言葉を育てる―米原万里対談集』(筑摩書房)

  • 2022/05/19
言葉を育てる―米原万里対談集 / 米原 万里
言葉を育てる―米原万里対談集
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:筑摩書房
  • 装丁:文庫(365ページ)
  • 発売日:2008-09-10
  • ISBN-10:4480424709
  • ISBN-13:978-4480424709
内容紹介:
通訳から作家へと転身を遂げつつも、類い希なる言葉の遣い手として人々を魅了し続けた米原万里さんの最初で最後の対談集。毒舌家でありながら、人間に限りない興味を抱きつづけた人柄が、多彩… もっと読む
通訳から作家へと転身を遂げつつも、類い希なる言葉の遣い手として人々を魅了し続けた米原万里さんの最初で最後の対談集。毒舌家でありながら、人間に限りない興味を抱きつづけた人柄が、多彩な対話からあふれ出す。対談相手は小森陽一、林真理子、児玉清、西木正明、神津十月、養老孟司、多田富雄、辻元清美、星野博美、田丸公美子、糸井重里の各氏。併せて「素顔の万里さん」(黒岩幸子)を収録。
米原万里の行くところにきまって笑いが興(おこ)った。彼女の生涯の座右銘は「振(ぶ)らないこと」。いい子振らずにいつも卒直に、正直にふるまった。話題は豊富だった。冗談(ジョーク)をたくさん仕込んでもいたし、物事(ものごと)を見る目の角度が常(つね)とはちがっていた。この角度のおもしろさが笑いを生み出していたのである。

対談の相手も彼女の卒直さにすぐ感心して心を開いてくれた。持っているものを惜し気もなく外へ出してくれた。このようにして彼女が行った対談は一つの例外もなくおもしろくて有益な「作品」になった。
言葉を育てる―米原万里対談集 / 米原 万里
言葉を育てる―米原万里対談集
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:筑摩書房
  • 装丁:文庫(365ページ)
  • 発売日:2008-09-10
  • ISBN-10:4480424709
  • ISBN-13:978-4480424709
内容紹介:
通訳から作家へと転身を遂げつつも、類い希なる言葉の遣い手として人々を魅了し続けた米原万里さんの最初で最後の対談集。毒舌家でありながら、人間に限りない興味を抱きつづけた人柄が、多彩… もっと読む
通訳から作家へと転身を遂げつつも、類い希なる言葉の遣い手として人々を魅了し続けた米原万里さんの最初で最後の対談集。毒舌家でありながら、人間に限りない興味を抱きつづけた人柄が、多彩な対話からあふれ出す。対談相手は小森陽一、林真理子、児玉清、西木正明、神津十月、養老孟司、多田富雄、辻元清美、星野博美、田丸公美子、糸井重里の各氏。併せて「素顔の万里さん」(黒岩幸子)を収録。

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初出メディア

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録 2008年10月刊

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