解説

『他諺の空似 - ことわざ人類学』(中央公論新社)

  • 2022/12/30
他諺の空似 - ことわざ人類学  / 米原 万里
他諺の空似 - ことわざ人類学
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:中央公論新社
  • 装丁:文庫(298ページ)
  • 発売日:2016-05-19
  • ISBN-10:4122062578
  • ISBN-13:978-4122062573
内容紹介:
「寄らば大樹の陰」「蛇の道は蛇」「朱に交われば赤くなる」「頭隠して尻隠さず」…。世界中のことわざには、類似の文句が同じ意味に使われている例が多い。世界各国でのことわざの用法を比較しながら、持ち前の毒舌で現代社会・政治情勢を斬る。知的風刺の効いた、名エッセイスト面目躍如の二十九篇。
小説家としては別の物差しが必要になるが、エッセイストとしての米原万里は、彼女の読者ならよくご存知のように、七つの武器を駆使した。それらを列挙すれば、①切れ味のいい小咄②爆笑哄笑ものの下ネタ③鋭く深い政治批判④ヨーロッパ史とロシア史についての底知れぬ蘊蓄(うんちく)⑤プラハでの少女時代の体験⑥同時通訳時代の経験、そして七つ目が、おびただしい数の諺のつるべ打ちである。

短かった生涯の最後のころ、彼女は七つ目の武器である万国の諺を、あれこれ比べる作業に着手、すぐれない体調をおして一巻にまとめた。彼女が①から⑥までの武器を使いこなしたのはもちろんだが、いま通読すると、じつはこの本が比較人類学分野での一種の達成になっていたことを知って驚く。




【この解説が収録されている書籍】
井上ひさしの読書眼鏡 / 井上 ひさし
井上ひさしの読書眼鏡
  • 著者:井上 ひさし
  • 出版社:中央公論新社
  • 装丁:文庫(185ページ)
  • 発売日:2015-10-23
  • ISBN-10:4122061806
  • ISBN-13:978-4122061804
内容紹介:
面白くて、恐ろしい本の数々-。足かけ四年にわたり『読売新聞』読書面に連載された書評コラム「井上ひさしの読書眼鏡」三十四編。そして、藤沢周平、米原万里の本を論じる。著者の遺稿となった書評集。

ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。

他諺の空似 - ことわざ人類学  / 米原 万里
他諺の空似 - ことわざ人類学
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:中央公論新社
  • 装丁:文庫(298ページ)
  • 発売日:2016-05-19
  • ISBN-10:4122062578
  • ISBN-13:978-4122062573
内容紹介:
「寄らば大樹の陰」「蛇の道は蛇」「朱に交われば赤くなる」「頭隠して尻隠さず」…。世界中のことわざには、類似の文句が同じ意味に使われている例が多い。世界各国でのことわざの用法を比較しながら、持ち前の毒舌で現代社会・政治情勢を斬る。知的風刺の効いた、名エッセイスト面目躍如の二十九篇。

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初出メディア

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録

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