書評

『不意撃ち』(河出書房新社)

  • 2024/01/06
不意撃ち / 辻原 登
不意撃ち
  • 著者:辻原 登
  • 出版社:河出書房新社
  • 装丁:単行本(235ページ)
  • 発売日:2018-11-07
  • ISBN-10:4309027563
  • ISBN-13:978-4309027562
内容紹介:
不意撃ち。それは、運命の悪意か……人生の“予測不可能”な罠。人間存在を揺さぶる至極の作品集。

不意撃ち、事件に翻弄される人たち

小説の名手による新しい短編集。5編を収めるが、そのどの小説にも「不意撃ち」というタイトルはついていない。5つの小説を貫くテーマとして、不意に湧き起こる事件があり、それに翻弄される人間たちが描かれている。

たとえば冒頭に置かれた小説「渡鹿野」。東京・池袋のデリヘル「ハニー・トラップ」を舞台にした、デリヘル嬢と彼女を運ぶ運転手の話かと思いきや、彼らが顧客の死体を発見したことから、つながりを持つようになり、互いの人生が交錯し始めるのだ。そこには過去に実際に起こった事件も重ね合わされる。

小説の巧さという点では、文句なく日本語文学の最高水準だろう。素晴らしいの一言。



不意撃ち / 辻原 登
不意撃ち
  • 著者:辻原 登
  • 出版社:河出書房新社
  • 装丁:単行本(235ページ)
  • 発売日:2018-11-07
  • ISBN-10:4309027563
  • ISBN-13:978-4309027562
内容紹介:
不意撃ち。それは、運命の悪意か……人生の“予測不可能”な罠。人間存在を揺さぶる至極の作品集。

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初出メディア

日本経済新聞

日本経済新聞 2018年11月15日

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