[書き手]レッド・ライリー(元シークレットエージェント) 17歳で英国陸軍に入隊。基礎訓練ののち、操縦士訓練に志願して、即戦力となるヘリコプター操縦士の資格を取り、その後、ドイツ、北アイルランド、カナダ、ベリーズ、キプロスで軍務についた。36歳のとき、陸軍航空隊を離れ、英国陸軍の特殊部隊である特殊空挺部隊(SAS)に転属した。1980年、ライリーは英国対テロ特殊チームのメンバーだった。チームはその年、重武装したテロリストがイラン大使館を占拠した際に突入を行った。1982年、フォークランド紛争のさなか、ライリーはチリでの抑留をかいくぐった。これは、アルゼンチン本土への攻撃を試みる、大胆なトップシークレットの作戦の一環だった。1989年、陸軍を除隊すると、ライリーはすぐさまMI6に採用され、2015年まで働いた。2017年に自伝『Kisses from Nimbus』を出版。現在、ライリーと妻のキャロルは、英国マンチェスターと、地中海に浮かぶスペインのマヨルカ島で、二拠点生活を送っている。