
文筆家。1980年代初頭にニューヨークに滞在、文章を書きはじめる。小説、エッセイ、批評など、ジャンルを横断して執筆。書評の執筆も多く、書評集に『読めばだれかに語りたくなる』がある。小説作品には『図鑑少年』『随時見学可』『鼠京トーキョー』『間取りと妄想』などが、写真関係の著書には『彼らが写真を手にした切実さを』『ニューヨーク1980』『この写真がすごい』『出来事と写真』(共著)がある。最新刊は『須賀敦子の旅路』。
2007年より都内の古書店を会場にトークと朗読のイベント<カタリココ>を開催。二〇一九年にはその活動から生まれた「カタリココ文庫」を創刊、<対談シリーズ>と<随想シリーズ>に分けて年三冊のペースで刊行している。
カタリココ文庫:https://katarikoko.stores.jp
カタリココHP:http://katarikoko.blog40.fc2.com
- 著作:
『NOVEL 11, BOOK 18 - ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン』(中央公論新社)
大竹 昭子奇妙で熱心な生の探求者村上春樹がノルウェー滞在中に出会い英語版から訳出した日本で初紹介のノルウェー作家の小説だ。重訳になっても訳さずにいら…
書評
『オルフェオ』(新潮社)
大竹 昭子遺伝子の描く音楽の本質主人公ピーター・エルズは七十歳で独り身。オンラインで注文したDNAで自宅でゲノム改変を試みる、日曜遺伝子工学者だ。一方…
書評
『夜が来ると』(早川書房)
大竹 昭子老女とヘルパーの奇妙な関係オーストラリアに虎はいないはず、いや、生息地ですら数が減っているのに、それが夜中に家に侵入してくる気配で小説は始…
書評
『優しい鬼』(朝日新聞出版)
大竹 昭子人生をつなぐ静かな声が流れるアメリカの作家は、自分のヴォイスが見つかるまで書き出せなかったという言い方をよくする。文体ではなくて、声。これ…
書評
『第三帝国』(白水社)
大竹 昭子弛みと緊張が呼び覚ます感情チリの作家、ロベルト・ボラーニョのことは、『通話』の初邦訳が出た際に知ったが、そのときに覚えた不思議な親密感は、…
書評
『イザベルに: ある曼荼羅』(河出書房新社)
大竹 昭子うつろう時の流れに棹さす写真2012年に他界したタブッキのたくらみに満ちた遺作。どこに反応するかは人それぞれだろう。『レクイエム』との重なりに…
書評




















