中江 有里YURI NAKAE
公式サイト: http://www.yuri-nakae.com/
女優・作家。1973年大阪府生まれ。法政大学卒。89年芸能界デビュー、テレビドラマ・映画に多数出演。2002年『納豆ウドン』で第23回NHK大阪BKラジオドラマ脚本懸賞最高賞受賞。NHK BS2「週刊ブックレビュー」で長年司会を務めた。著書に『結婚写真』（小学館文庫）、『ティンホイッスル』（角川書店）、『ホンのひととき …もっと読む
中江 有里の書評/解説/選評一覧
『一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして』(福音館書店)
中江 有里運命の不思議自分が子どもだった頃の写真を見ると、撮った時の記憶がないせいか、自分によく似た子どもを眺めているようで、なんとも気恥ずかしい気…
書評
『未来へ・・・』(角川春樹事務所)中江 有里愛する人の存在を取り戻す方法「ピンクの振り袖ー。らぶりー」と話すほわっとした娘・菜苗の成人式を迎えた多賀内家。幸福を絵に描いたような祝日、…
書評
『暗幕のゲルニカ』(新潮社)中江 有里大戦前夜と同時テロ後が交錯ある絵画との出会いが、人生を決める――そんなドラマティックな経験が、本作の主人公・八神瑤子と著者・原田氏に共通して…
書評
『鹿の王』(KADOKAWA)中江 有里命つなぐ役割見出す生物たちファンタジーというと子供向けを想像されるかもしれない。本作『鹿の王』は違う。領土争いにまつわる政治的策略、国のあ…
書評
『フリーター、家を買う。』(幻冬舎)中江 有里あきらめなければ間に合う就職氷河期といわれて久しい今日（ALL REVIEWS事務局注：本書評執筆時期は2009年）。親のすね、いや、ひざまでかじってい…
書評
『もう二度と食べたくないあまいもの』(祥伝社)中江 有里花火のように散る恋心にさらりとはいってくる十の短編が収められている。読みながら昔の写真を眺める気分になった。集合写真の中に自分の姿をすぐ見…
書評
『砂の城』(新潮社)中江 有里美しいものは消えない二〇〇八年の一年間、月に一本、テレビドラマの脚本を書いていました。テレビドラマには大抵いくつかの制約（条件）があります…
書評
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)中江 有里想像と現実の境目で戸惑い続ける見知らぬ異国の言葉を日本語に直訳したようなタイトルから、どんな壮大な物語が始まるのかと構えて読み始めたら、意…
書評
『余命二億円』(KADOKAWA/角川書店)中江 有里命の値段母がまだ幼い妹とわたしに向かってこう言ったことがあった。「あのな、お母さんが死んだら、二人に半分ずつ保険金が入るようにしてあるから…
書評
『みかづき』(集英社)中江 有里熱い教育論が飛び交う、戦後史にして大河ロマン日本における学習塾の変遷、その塾の経営者三代の奮闘、女系家族の確執、理想の教育……本書は実に重奏…
書評
『なぎさ』(角川書店)中江 有里「日常」という「大きな世界」を生き抜く力をくれる小説とりとめのない話に思えるのに、なぜこれほど深く沁みるのだろう。映像でもなく、ノンフィク…
書評
『桑港特急』(文藝春秋)中江 有里小笠原からアメリカ西海岸へ！ 壮大な冒険ロマン「ゴールド・ラッシュ」というと、遠く海の向こうの出来事のように思うが、本書で描かれるのは一攫…
書評
『一路』(中央公論新社)中江 有里古式を頼りに挑む、初めての参勤道中皇女和宮が将軍徳川家茂に嫁いだその年の冬、中山道をひたすら歩み、江戸へ向かう「行軍」がいた。二週間に満た…
書評
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