『人格との関係からみたパラノイア性精神病』(朝日出版社)

吉本 隆明
いま比喩的にいってみると、フロイトのパラノイアの概念は映像的だ。クレッチマーのパラノイアの概念は言語的だ。ラカンのパラノイア概念はどうだろ…
書評
写真提供:図書新聞
いま比喩的にいってみると、フロイトのパラノイアの概念は映像的だ。クレッチマーのパラノイアの概念は言語的だ。ラカンのパラノイア概念はどうだろ…
この本を解くキイ・ワードは、題名にもなっている〈ジェンダー〉という言葉だ。イリイチはこの言葉に、過剰な概念やら微妙な思い入れやら、思想的な…
まず著者たちの問題の立て方の中心になっている考え方をつかまえておきたい。眼にみえる物体(たとえば金貨)、そういう物体の質をきめている物質(…
〈近代〉とよばれている時代がはじめて人びとの眼のまえにあらわれたとき、哲学者たちが、どんなふうに驚き、到来した時代をどうつかまえようともが…
訳されて本になったこの高名な文献を、何の先入見もなく読んでみて、どんな印象をもつか。これがいちばんのモチーフだ。すると著者は特定の事物や事…
射撃場があって、向うには同心円を描いたマトがあり、真ん中にあたれば五点、いちばん外側にあたれば一点になっている。こちらから狙ってできるかぎ…