
1949年生まれ。哲学者。せんだいメディアテーク館長。京都市立芸術大学学長。京都大学文学部卒業、同大学院修了。大阪大学総長を経て、現職。哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなう。おもな著書に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、1996年)、『「聴く」ことの力:臨床哲学試論』(ちくま学芸文庫、2015年)、『しんがりの思想―反リーダーシップ論―』(角川新書、2015年)、『素手のふるまい』(朝日新聞出版、2016年)がある。
- 著作:
鷲田 清一の書評/解説/選評
- 『座談の思想』(新潮社)鷲田 清一
魅力引き出す優れた「しきり」「だらだら書いてから字数調整するのは素人よ。私なんか書き終えたときには字数がぴったり合っている。プロだから」。…
書評 - 『セラピスト』(新潮社)鷲田 清一
心理療法への問い、自分巻き込み取材競輪選手、絶対音感、青いバラ、生命倫理、東大応援団、そして星新一。最相葉月がこれまで集中的に取材してきた…
書評 - 『意味としての心 ――「私」の精神分析用語辞典』(みすず書房)鷲田 清一
言葉による治療、別の物語に変換過去に書いた論考や随筆や事典原稿を集めたら精神分析の用語辞典になった。それほど著者は言葉による治療にこだわっ…
書評 - 『グレン・グールド発言集【新装版】』(みすず書房)鷲田 清一
音楽の「なぜ」を精密に語ることばたちなぜここはこの音? なぜここはこの色?無数の音程や響きからたった一つの音が選びだされる。無数の明度や色…
書評 - 『西洋音楽史―「クラシック」の黄昏』(中央公論新社)鷲田 清一
見晴らしのよい「最強の民族音楽」史小学生のころ、変に思っていた。音楽室の壁にずらーっと並んでいる音楽家たちの肖像。「音楽の父」バッハからモ…
書評 - 『カーテン―7部構成の小説論』(集英社)鷲田 清一
無視されてきた西欧の辺境で小説は進化したミラン・クンデラのこの小説論を読みながら、私はある夕刻のことを思い出していた。シンポジウムからの帰…
書評