書評

『幇間の遺言』(集英社)

  • 2018/04/20
幇間の遺言 / 悠玄亭 玉介,小田 豊二
幇間の遺言
  • 著者:悠玄亭 玉介,小田 豊二
  • 出版社:集英社
  • 装丁:文庫(317ページ)
  • 発売日:1999-02-01
  • ISBN-10:4087470199
  • ISBN-13:978-4087470192
内容紹介:
幇間と書いて「たいこもち」と読む。歴史ある由緒正しい芸人のことだ!教養があって、芸があって、品が良くなくっちゃいけない。それよりなにより、人さまの心が分からなくちゃいけない。人さま… もっと読む
幇間と書いて「たいこもち」と読む。歴史ある由緒正しい芸人のことだ!教養があって、芸があって、品が良くなくっちゃいけない。それよりなにより、人さまの心が分からなくちゃいけない。人さまに愛されなくちゃならない。―そんな幇間の最後のひとり、悠玄亭玉介師匠が、落語の名人や歌舞伎の名優との交友から、花街世界の艶話まで、軽妙洒脱に語り遺した日本の伝統芸能の裏表、人生の機微。

【名著 味読・再読】「最後の幇間」の回顧録

幇間と書いて「たいこもち」と読む。子どもの頃の歌舞伎声色から始まり、落語、常磐津、日本舞踊と、さまざまな芸を習得するうちに行き着いた総合芸としての幇間。とにかく芸事が好き。好きだからよく働く。芸を磨く。

芸が優れているのはもちろんだが、お客を喜ばせるためには"人の心"が分からなければならない。すなわち、人間洞察である。教養といってもよい。現場でのたたき上げの知性に心を打たれる。

何よりも、一つの道を究めた人だけがもつ品格がある。口絵写真の顔に痺れる。何とも言えない深みがある。どんな分野であろうと、プロの仕事は「芸」である。そこにプロフェッショナルの生命線がある。プロとは何かを教えてくれる名著だ。
幇間の遺言 / 悠玄亭 玉介,小田 豊二
幇間の遺言
  • 著者:悠玄亭 玉介,小田 豊二
  • 出版社:集英社
  • 装丁:文庫(317ページ)
  • 発売日:1999-02-01
  • ISBN-10:4087470199
  • ISBN-13:978-4087470192
内容紹介:
幇間と書いて「たいこもち」と読む。歴史ある由緒正しい芸人のことだ!教養があって、芸があって、品が良くなくっちゃいけない。それよりなにより、人さまの心が分からなくちゃいけない。人さま… もっと読む
幇間と書いて「たいこもち」と読む。歴史ある由緒正しい芸人のことだ!教養があって、芸があって、品が良くなくっちゃいけない。それよりなにより、人さまの心が分からなくちゃいけない。人さまに愛されなくちゃならない。―そんな幇間の最後のひとり、悠玄亭玉介師匠が、落語の名人や歌舞伎の名優との交友から、花街世界の艶話まで、軽妙洒脱に語り遺した日本の伝統芸能の裏表、人生の機微。

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初出メディア

週刊ダイヤモンド

週刊ダイヤモンド 2016年12月17日

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