今の生活に、満たされないモヤモヤがある……
なんとなく自分の人生の先が見えてしまった……
こうやって、これからの日々をやり過ごしていくのかな……
こんな思いに駆られてしまったことはないでしょうか?
もし、そうだとしたら、日々に変化がなく人生が膠着化しているからかもしれません。
とはいえ、「変化」と言われても、新しいことを始めるには、今さらだし、世間体もあるし、なんだか面倒くさい。お金の不安もあれば、今ある安定を手放すことになるのも困る。
そんな感情が湧いてくるのが普通でしょう。
でも、そうしたメンタルブロックは、実は向き合い方ひとつで解消することができ、不安や恐れなく、もっと自由にチャレンジできるのだとしたら――。
かつてあきらめたことに再チャレンジしたり、やりたかったことに一歩踏み出してみたくないでしょうか?
一度きりの人生、そのほうが後悔なく、彩り豊かなものになるはずです。
そこで本稿では、ニート、バックパッカー、会社経営、コンサルタントから転じて、日本一の個人投資家に弟子入りし、作家、講演家になった著者が、「人生を自由に何度も変えられた秘訣」を体系化した書籍『もう一度、チャレンジ~つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法~』より、Chapter1の「チャレンジを妨げる妖怪(ブロック)たち」から、一項目を抜粋して紹介します。
多くの人にチャレンジを踏みとどまらせる妖怪(ブロック)
これからお伝えする「チャレンジを踏みとどまらせるブロック」は、言われてみれば、「そんなことか〜」「改めて言われるまでもない!」と、感じることばかりでしょう。しかし、多くの人は、いざ実際にチャレンジをしようと思う半面で恐れや躊躇を感じるとき、これらのブロックの存在を客観視できていません。
不安に襲われると、その発生源をちゃんと見つめないまま、チャレンジをやめてしまうのです。
そして「自分にはチャレンジするだけのバイタリティがない」と自分を責めていってしまう。これでは、チャレンジなんていつまで経っても楽しくなりません。
でも、ここで1つ考え方を変えてみたらどうでしょう?
チャレンジに踏み出せないのは、あなたのせいではなく、「チャレンジを食べて盗んでしまう妖怪(ブロック)たちがいるから」だとしたら……。
なんだか、少し気持ちが変わってきませんか?
では、早速、その妖怪たちとはどんなヤツらなのか。
妖怪たちの特性を認識することが大切なので、おふざけめかしつつ、本気で列挙してみたいと思います。
(この記事では、そのうち一体を紹介します)
〝あきらめ〟妖怪
まず、チャレンジをしようと意気込んだ際に、あなたを止めようとするストッパーは、あなた自身の中にある、「今さら……」という気持ちを栄養にして肥大化した〝あきらめ〟妖怪です。
「今、自分は〇×歳。新しいことを始めるのは無理だよね」
「もう中堅世代の域に入っているから、このまま進んだほうが安泰だよな」
「一応うまくいってるし、立場もある。それを捨てるなんてバカはできないよ」
たとえば、このような声が、心の中に湧き上がってきたことはないでしょうか?
まさにこの声を発しているのがヤツらです。
〝あきらめ〟妖怪のささやきは、「今の自分を変えたい」という気持ちが湧いた際に、それを抑え込むことができる、とても便利で使える言い訳フレーズになります。
特に、「人生で一度もチャレンジをする踏ん切りがついたことがないんです」という方は、みなさん自身にチャレンジ精神がなかったというより、無意識のうちに幾度となく、この妖怪のパワーに飲み込まれていたのかもしれません。
ヤツらには、一瞬見えた希望を否定し、夢にたかぶったあなたのワクワク感を、音もなく鎮めていってしまう、すさまじい力があるのです。
一方、チャレンジ経験者であっても、この妖怪の存在は他人事ではありません。
この〝あきらめ〟妖怪のささやきは、年齢を重ねていくほど聞こえやすくなる傾向にあります。
10代の頃はその声が聞こえなかった人でも、ある程度の年代になると耳がキャッチしやすい周波数帯がマッチするようになり、ヤツらのささやきの影響が強くなってくるのです。
「かつてはチャレンジして成功もしたんだけどね~」という成功経験のある人が、いつしか「今からはもう現実的じゃないよな」「これからは次の世代の別の人に……」というセリフを言うようになることも、〝あきらめ〟妖怪と無関係ではありません。
みなさんが「今さら……」とチャレンジに尻込みするとき、そこには、あきらめに誘うこの妖怪がいることを意識してください。
【書き手】本田晃一
本稿は『もう一度、チャレンジ~つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法~』(祥伝社)より抜粋のうえ作成