そんな民泊界隈や副業を探す人たちの間で、今、注目を集めているのが、民泊情報を発信するTwitterアカウントでンNo.1のぽんこつ鳩子(@goro2_traveler)さんです。
現在も週5日フルタイム勤務の会社員でありながら、18軒の民泊物件を運営し、2000万円超を稼ぎ出しています。先日は、一度の予約で100万円超の売上が決まったのだとか。
では、どうしたらそんなぽんこつ鳩子さんのように、副業で民泊をはじめて稼いでいくことができるのか?
今回はそんなぽんこつ鳩子さんのノウハウを著した書籍『民泊1年生の教科書――未経験、副業でもできる!』より、多くの方が知らない「民泊をはじめるための6つのステップ」をお伝えします。
民泊は、6つのステップで立ち上げられる!
民泊と聞くと、「トラブルとか大丈夫?」「大変そう」と感じる方も少なくないかもしれません。でも、ニュース等で「民泊によって近隣トラブルが……」などと報じられていたのは、2018年に「民泊新法」が施行される前の届出のない民泊が横行していた頃の話。
現在は、法律に基づくルール化もなされて、クリーンなビジネス環境になっています。
また、一見難しそうに感じられる民泊運営ですが、実は手順そのものはシンプルです。
どんなステップを踏めば、民泊を実際に立ち上げることができるのか、やるべきことを大きく6つに分けて簡単にお伝えしましょう。
------------------------------------------------
①転貸可能な物件を見つける
そもそもの民泊をやる物件がないとはじまりません。
とはいえ、数千万円をかけて、自分で分譲物件を購入する必要はありません。
賃貸物件を所有する大家さんが、又貸しをOKしている物件(転貸許可物件)を見つければよいのです。
もちろん、そうした物件探しは、自分の住む物件探しより、ハードルも見るべきポイントも異なります。
しかし、民泊物件を専用に取り扱うサイトや、一般的な賃貸物件のポータルサイト、行政のホームページなどからあたりをつけていけば、掘り出しものの物件を見つけることも可能です。
「大家さんに民泊営業の許可をもらったうえで、賃貸の物件で民泊をはじめる」スタイルなので、初期費用も少ないと約50万円から、そうでない場合も概ね100万円台ではじめることができます。
私も、1軒目にかけた初期費用の100万円を、半年ほどで回収することができました。
②事前相談・消防設備工事
見つけた物件が、国の法律や自治体の条例が定める基準を満たしているのか、民泊に使えるのかなどを、保健所に事前相談して確認する必要があります。
また、宿泊ゲストの安全面を確保するために、なくてはならない消防設備を消防署で確認し、消火器・自動火災報知設備・誘導灯・非常用照明などの設置をする必要もあります。
民泊オーナーも同じ家の中に同居する「家主居住型」の場合は、この消防設備の設置がほとんど不要になる等、コツもあります。
③保健所への届出
必要な書類を集め、物件がある自治体の保健所に手続きをして、届出番号をもらいます。この届出番号がないと、民泊は営業できません。
消防設備と合わせてやや手間がかかり、行政への手続きだけあってショートカットや裏技もないので、ここは踏ん張りどころです。
資金に余裕があれば、行政書士さんに頼むこともできます。
④インテリア・備品をそろえる
お部屋のコンセプトを考えて、家具や家電、食器類などをそろえます。自分が泊まってみたいお部屋作りをしましょう。
どこに力を入れるべきか、どんな客層を狙うべきか、どんな部屋だと予約が入りやすいのか、逆に失敗しがちなお部屋作りの特徴など、ここでも重要なポイントがあります。
見映えの面はとても大事なので、インテリアコーディネーターさんのアドバイスを受けるのもオススメです。知り合いでいればその方に、いなければ「ココナラ」などでもお部屋作りのプロに出会えます。
⑤お部屋の撮影
インテリアをそろえたら、民泊の予約サイトに載せる写真を撮ります。お部屋の印象はこの写真で決まるので、力を入れたいところです。
ただ、なんとなく撮影するのではなく、その民泊にはどんな設備があるのか、泊まる際のイメージが喚起されるように、撮る必要があります。
プロのカメラマンさんにお願いするのもOKですが、カメラマンさんごとに専門ジャンルが違うので、お部屋を撮ることに慣れた方に依頼しましょう。
⑥民泊予約のサイトに掲載
いよいよ民泊予約のポータルサイトに掲載です。
いろいろなポータルサイトがありますが、私はAirbnb 一択です。
世界に5億人以上のユーザーがいて、手数料も3%と破格。
宿泊料の設定も1日ごとに変えられます。
また、売上も、翌営業日には自分が指定した口座に入金されます。
------------------------------------------------
いかがでしょうか。 意外と単純に感じませんでしたか?
サイトに掲載されれば、もうスタートできます!
予約が入るのを待つばかりです。
ちなみに、予約が入ってからはやることは、よりシンプルになります。
手順は次の3つ。
①予約を受ける
②チェックイン・チェックアウト
③掃除をする
究極のところ、民泊はこの3つを順番にぐるぐる回していくだけ。
まずは、全体像をつかむことで、民泊を立ち上げるためのハードルもグッと下がります。
[書き手]ぽんこつ鳩子
※本稿は『民泊1年生の教科書――未経験、副業でもできる!』(祥伝社)をもとに一部改変のうえで作成