書評

『昭和の名騎手』(三賢社)

  • 2024/12/24
昭和の名騎手 / 江面 弘也
昭和の名騎手
  • 著者:江面 弘也
  • 出版社:三賢社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(264ページ)
  • 発売日:2020-04-27
  • ISBN-10:4908655162
  • ISBN-13:978-4908655166
内容紹介:
昭和の騎手たちには強い個性があった。レースにはスリルがあり、驚きがあった。日本競馬の礎となった大騎手がいた。世界をめざした先駆者がいた。大胆な騎乗でファンを沸かせた穴男がいれ… もっと読む
昭和の騎手たちには強い個性があった。
レースにはスリルがあり、驚きがあった。
日本競馬の礎となった大騎手がいた。
世界をめざした先駆者がいた。
大胆な騎乗でファンを沸かせた穴男がいれば、
頑なに自分の乗り方を貫いた人もいた。
――昭和競馬は、騎手と馬が対になって甦る。

加賀武見、増沢末夫、武邦彦、郷原洋行、福永洋一、岡部幸雄ほか、昭和に輝いた30人の名ジョッキー列伝。

<本書に登場する30人の名騎手>
01渡辺正人 「ナベ正」は名解説者
02蛯名武五郎 天神乗りの名手
03高橋英夫 競馬界の紳士
04保田隆芳 モンキー乗りと天皇賞
05野平祐二 「祐ちゃん」はミスター競馬
06古山良司 だれが呼んだか「雨の古山」
07栗田 勝 酒とシンザンと
08加賀武見 「闘将」のいた時代
09増沢末夫 ハイセイコーから「鉄人」に
10武 邦彦 「名人」か「魔術師」か
11高橋成忠 リーディングジョッキーは人格者
12横山富雄 障害。フリー。そしてメジロ
13吉永正人 逃げるか、追い込むか
14中島啓之 「あんちゃん」の最期
15郷原洋行 やさしい「剛腕」
16嶋田 功 落馬とオークスと
17大崎昭一 不屈の「泣きの昭ちゃん」
18菅原泰夫 クラシック完全制覇
19田島良保 寡黙な「仕事人」
20小島 太 ピンクの勝負服が似合った男
21安田富男 酒と喧嘩の「穴男」
22福永洋一 唯一無二の「天才」
23柴田政人 すべてがダービーのために
24岡部幸雄 孤高名手は世界へ
25西浦勝一 「世界の西浦」は突然に
26小島貞博 戸山ファミリーの結晶
27南井克巳 タマモクロスのような騎手人生
28河内 洋 プロが認めた名手
29的場 均 クールなヒットマン
30田原成貴 遠い日の「玉三郎」
素人目にも分かるが、昭和の競馬のレベルは低く、騎乗技術もスマートさも劣っていた。だが、昭和の騎手たちは個性が強く、レースにはスリルがあり、驚きがあった。1976年春の天皇賞を12番人気で逃げ切ったエリモジョージには「天才」福永洋一が騎乗して仰天させた。同期には悲願のダービー制覇でファンを泣かせた柴田政人や無敗の三冠馬シンボリルドルフと「馬優先主義」で知られる名手・岡部幸雄らがおり、「花の十五期生」として親しまれた。

彼らの師となる世代には「ミスター競馬」野平祐二がいた。競馬後進国でありながら、いち早く海外競馬に目を向け、愛馬スピードシンボリで欧米の大レースに挑戦した。

戦後にあって、空前の競馬ブームをおこしたのは地方出身の怪物ハイセイコーの人気だった。競馬を知らない老若男女をも巻きこみ、増沢末夫騎手が歌った「さらばハイセイコー」は45万枚の大ヒットになった。冠名「サクラ」の馬にピンクの勝負服が似合う小島太は、「酒とタバコと夜遊びは絶対やらない」と誓って騎手になったが全部守れなかったと苦笑する。でも、競馬への純真さは人一倍だったという。
昭和の名騎手 / 江面 弘也
昭和の名騎手
  • 著者:江面 弘也
  • 出版社:三賢社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(264ページ)
  • 発売日:2020-04-27
  • ISBN-10:4908655162
  • ISBN-13:978-4908655166
内容紹介:
昭和の騎手たちには強い個性があった。レースにはスリルがあり、驚きがあった。日本競馬の礎となった大騎手がいた。世界をめざした先駆者がいた。大胆な騎乗でファンを沸かせた穴男がいれ… もっと読む
昭和の騎手たちには強い個性があった。
レースにはスリルがあり、驚きがあった。
日本競馬の礎となった大騎手がいた。
世界をめざした先駆者がいた。
大胆な騎乗でファンを沸かせた穴男がいれば、
頑なに自分の乗り方を貫いた人もいた。
――昭和競馬は、騎手と馬が対になって甦る。

加賀武見、増沢末夫、武邦彦、郷原洋行、福永洋一、岡部幸雄ほか、昭和に輝いた30人の名ジョッキー列伝。

<本書に登場する30人の名騎手>
01渡辺正人 「ナベ正」は名解説者
02蛯名武五郎 天神乗りの名手
03高橋英夫 競馬界の紳士
04保田隆芳 モンキー乗りと天皇賞
05野平祐二 「祐ちゃん」はミスター競馬
06古山良司 だれが呼んだか「雨の古山」
07栗田 勝 酒とシンザンと
08加賀武見 「闘将」のいた時代
09増沢末夫 ハイセイコーから「鉄人」に
10武 邦彦 「名人」か「魔術師」か
11高橋成忠 リーディングジョッキーは人格者
12横山富雄 障害。フリー。そしてメジロ
13吉永正人 逃げるか、追い込むか
14中島啓之 「あんちゃん」の最期
15郷原洋行 やさしい「剛腕」
16嶋田 功 落馬とオークスと
17大崎昭一 不屈の「泣きの昭ちゃん」
18菅原泰夫 クラシック完全制覇
19田島良保 寡黙な「仕事人」
20小島 太 ピンクの勝負服が似合った男
21安田富男 酒と喧嘩の「穴男」
22福永洋一 唯一無二の「天才」
23柴田政人 すべてがダービーのために
24岡部幸雄 孤高名手は世界へ
25西浦勝一 「世界の西浦」は突然に
26小島貞博 戸山ファミリーの結晶
27南井克巳 タマモクロスのような騎手人生
28河内 洋 プロが認めた名手
29的場 均 クールなヒットマン
30田原成貴 遠い日の「玉三郎」

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初出メディア

毎日新聞

毎日新聞 2020年7月4日

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