1968年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。書評家。書評・評論書の著書に『読み出したら止まらない! 海外ミステリーマストリード100』(日経文芸文庫)、『路地裏の迷宮踏査』(東京創元社)、『スギエ×フジタのマルマル読書』(幻冬舎plus+。藤田香織との共著)など。演芸関係の共著として『桃月庵白酒と落語十三夜…もっと読む
杉江 松恋の書評/解説/選評一覧
- 『流』(講談社)杉江 松恋
祖父の死を追う青年は大陸へと導かれてゆく。台湾で生まれた著者の猥雑で清冽な「青春」中華民国の初代総統である蒋介石が没した一九七五年、台北市…
書評 - 『あのこは貴族』(集英社)杉江 松恋
東京生まれの箱入り娘と地方出身の根無し草。「階級社会」というこの国の一面を描く小説東京都渋谷区の高級住宅街に住む榛原(はいばら)華子は、自…
書評 - 『神の値段』(宝島社)杉江 松恋
幻の芸術家の過去作と経営者の死に隠された真実とは。美術業界が舞台の鮮烈なミステリー読みながら、未知の世界への扉が開くのを感じた。いや、自ら…
書評 - 『希望荘』(小学館)杉江 松恋
三十年間離れていた父は殺人犯だったのか。平凡な男が直面する「暗部」を描いた四篇社会とは視線の集合体である。誰かが誰かを見ている。その連なり…
書評