患者、スタッフの主体性回復を問う近年、精神医学の専門性に疑義を呈する声が次第に高まりつつある。現代の精神医学は長い停滞期にあるのではないか…
1990年、筑波大学医学専門学群 環境生態学 卒業。医学博士。
爽風会佐々木病院精神科診療部長(1987年より勤務)を経て、2013年より筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。
また,青少年健康センターで「実践的ひきこもり講座」ならびに「ひきこもり家族会」を主宰。
専門は思春期・青年期の精神病理、および病跡学。
著書に
「文脈病」(青土社)
「社会的ひきこもり」(PHP研究所)
「ひきこもり救出マニュアル」(ちくま文庫)
「ひきこもり文化論」(ちくま文庫)
「生き延びるためのラカン」(ちくま文庫)
「ひきこもりはなぜ『治る』のか?」(ちくま文庫)
「ひきこもりのライフプラン」(畠中雅子との共著)岩波書店
「オープンダイアローグとは何か」(医学書院)
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