
1946年生まれ。東京大学文学部教授を経て、現在は東大名誉教授。放送大学名誉教授。『中世のことばと絵』でサントリー学芸賞を、『書物の中世史』で角川源義賞を、共編著『現代語訳吾妻鏡』(吉川弘文館)で毎日出版文化賞を受賞し、近年の著書に『文学で読む日本の歴史』(山川出版社)、『日本の歴史を旅する』(岩波新書)などがある。
- 著作:
五味 文彦の書評/解説/選評
- 『信心の世界、遁世者の心 日本の中世〈2〉』(中央公論新社)五味 文彦
人々に仏の教えはどう説かれたのか名古屋市東区に長母寺という寺がある。地方によくある、ごく普通の寺院であるが、成立は古い。鎌倉後期にその寺に…
書評 - 『「太平記読み」の時代: 近世政治思想史の構想』(平凡社)五味 文彦
近世政治思想の枠組みを探る思想の形成というと、古典との格闘を通じて行われる思索の営みと思いがちである。しかしその思考の枠組みをよくよく検討…
書評 - 『徳川時代の社会史』(吉川弘文館)五味 文彦
帳簿や日記を丹念に読む楽しみ社会史とは、簡単にいえば、社会のささいなことをも取り上げ、その動きを凝視し、考察する学問である。その社会史への…
書評 - 『民俗信仰を読み解く なぜ日本人は賽銭を投げるのか』(文藝春秋)五味 文彦
身近な民俗信仰から探る伝統の意味書名を見た時、すぐに思ったのは、賽銭(さいせん)を投ずる行為の意味を解き明かすべく、神と人との関係、銭と人…
書評 - 『ペリー来航』(吉川弘文館)五味 文彦
日米とも今とあまり変わらない外交今日の日米関係の発端となったのはいうまでもなくペリーの来航である。今から百五十年前の五月二十六日(日本暦四…
書評 - 『歴史のなかの新選組』(岩波書店)五味 文彦
徹底した史料批判による生きた実像歴史を探るとき、これまで全く知られていない事実を明らかにすることは大きな楽しみだが、同時に、多くの人が関心…
書評
五味 文彦の読書日記/コラム/対談・鼎談