1946年生まれ。東京大学文学部教授を経て、現在は東大名誉教授。放送大学名誉教授。『中世のことばと絵』でサントリー学芸賞を、『書物の中世史』で角川源義賞を、共編著『現代語訳吾妻鏡』(吉川弘文館)で毎日出版文化賞を受賞し、近年の著書に『文学で読む日本の歴史』(山川出版社)、『日本の歴史を旅する』(岩波新書)などがある。
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五味 文彦の書評/解説/選評
- 『雪舟: 旅逸の画家』(青史出版)五味 文彦
時代に柔軟に対応した姿を描く近代以前の画家のなかで最も知られた存在といえば、雪舟をおいて他はなかろう。山水画、水墨画の大成者としてのそれで…
書評 - 『里の国の中世』(平凡社)五味 文彦
列島のうねりの中の茨城の歩み今年二月に急逝した網野善彦の近刊である。といってもこれは、『茨城県史』に書かれた中世の執筆部分であって、それを…
書評 - 『富本銭と謎の銀銭: 貨幣誕生の真相』(小学館)五味 文彦
和同開珎は日本最古の貨幣なのか今から二年前の正月(ALL REVIEWS事務局注:1999年)、奈良県の飛鳥池遺跡から出土した富本銭について、新聞は大々…
書評 - 『維新の構想と展開 日本の歴史20』(講談社)五味 文彦
官による変革に民はどう対応したか維新の時代を描く場合、その政治の激動を中心に描くのが普通である。西郷や大久保、木戸、岩倉、伊藤、板垣などの…
書評 - 『流言とデマの社会学』(文藝春秋)五味 文彦
うわさはいかに生まれ広がるか毎年、九月になると思い出すのが関東大震災のこと。そしてこのときに流言によって朝鮮人の虐殺が行われたこと。あの悲…
書評 - 『子どもの社会力』(岩波書店)五味 文彦
大人の実践の方法も提言するいじめ、学級崩壊、あるいは殺人など、子どもをめぐる環境には、何か、大きな変化が起きているらしい。こう感じている大…
書評
五味 文彦の読書日記/コラム/対談・鼎談