
1946年生まれ。東京大学文学部教授を経て、現在は東大名誉教授。放送大学名誉教授。『中世のことばと絵』でサントリー学芸賞を、『書物の中世史』で角川源義賞を、共編著『現代語訳吾妻鏡』(吉川弘文館)で毎日出版文化賞を受賞し、近年の著書に『文学で読む日本の歴史』(山川出版社)、『日本の歴史を旅する』(岩波新書)などがある。
- 著作:
五味 文彦の書評/解説/選評
- 『日本憲政史』(東京大学出版会)五味 文彦
犬養内閣は「親ファッショ的」だった戦前の政党史や議会史の研究や叙述は、めまぐるしい政党の動きや変遷、また政治過程の分析・叙述で費やされてし…
書評 - 『発見術としての学問――モンテーニュ、デカルト、パスカル』(岩波書店)五味 文彦
「人生のビタミン」古典へのいざない「発見術としての学問」という書名に接して、この本には何が書かれ、何が論じられているのか、と想像をかきたて…
書評 - 『宗教VS.国家』(講談社)五味 文彦
『レ・ミゼラブル』で知る19世紀フランスの世相フランスで起きたスカーフ事件を記憶している人はまだ多かろう。公立中学校でイスラームの女子生徒が…
書評 - 『薩摩藩士朝鮮漂流日記 「鎖国」の向こうの日朝交渉』(講談社)五味 文彦
浮かび上がる鎖国期の日朝関係慶長十二年(一六〇七)に朝鮮通信使が日本にやってきた。この制度は朝鮮から徳川幕府に使者を送り、外交上の友好関係…
書評 - 『古代史の流れ』(岩波書店)五味 文彦
王権は大阪へ移ったのか、広がったのか日本列島に国家が成立した古代の歴史の流れを描く『列島の古代史』の最終巻である。最近の風潮として、日本と…
書評 - 『田沼意次:御不審を蒙ること、身に覚えなし』(ミネルヴァ書房)五味 文彦
慇懃で柔軟な思考もつ時代の寵児田沼意次といえば、江戸時代に賄賂(わいろ)政治を行ったとして、多くの批判を浴びてきた政治家である。しかしそれ…
書評
五味 文彦の読書日記/コラム/対談・鼎談