1946年生まれ。東京大学文学部教授を経て、現在は東大名誉教授。放送大学名誉教授。『中世のことばと絵』でサントリー学芸賞を、『書物の中世史』で角川源義賞を、共編著『現代語訳吾妻鏡』(吉川弘文館)で毎日出版文化賞を受賞し、近年の著書に『文学で読む日本の歴史』(山川出版社)、『日本の歴史を旅する』(岩波新書)などがある。
- 著作:
五味 文彦の書評/解説/選評
- 『中国の歴史7 中国思想と宗教の奔流 宋朝』(講談社)五味 文彦
「文弱」の先入観覆した歴史家の内省中国の宋王朝は、秦・漢帝国や唐王朝と比較してあまり馴染みがないかもしれない。華麗な古代文明を開いた王朝と…
書評 - 『テロルと改革―アレクサンドル二世暗殺前後』(山川出版社)五味 文彦
暗殺に頓挫した西欧立憲制の波一八八一年三月、日本で参議の大隈重信が国会開設要求の運動に応じ、憲法を制定して国会開設するようにという意見書を…
書評 - 『自然を生きる技術―暮らしの民俗自然誌』(吉川弘文館)五味 文彦
変わりゆく地域を足で観察する民俗学の調査対象を日本列島の諸地域に探すのがしだいに難しくなってきたという状況のなか、国際的研究の広がりもあっ…
書評 - 『歴史のなかの天皇』(岩波書店)五味 文彦
原始から現代まで、特質と時代性を探る皇位継承をめぐって、さまざまな議論があるなかで、きちんと歴史に即して天皇のあり方を探る、ないしは天皇を…
書評 - 『女帝の世紀 皇位継承と政争』(KADOKAWA/角川学芸出版)五味 文彦
政策課題から古代史の謎に迫る皇位継承の問題が種々議論されるなかで、女帝についての論議も多く見られるが、その際によく見受けられるのが、女帝は…
書評 - 『京極為兼』(吉川弘文館)五味 文彦
皇統分裂の激動を生きた奇才歌人時代はしばしば奇才を生む。中世の歌人藤原定家の曽孫である京極為兼はまさにその一人といえるであろう。 鎌倉末期…
書評
五味 文彦の読書日記/コラム/対談・鼎談