
学習院大学文学部教授。1981年学習院大学フランス文学科卒業。フランス政府給費留学生として、パリ大学に学ぶ。1987年パリ大学文学博士号取得。1988年東京大学大学院フランス文学専攻博士課程単位取得修了。1988年学習院大学フランス文学科専任講師着任。現在学習院大学フランス語圏文化学科教授。主な著書、『反‐近代文学史』『文章読本』(以上、中公文庫)『小説の解剖学』『小説家になる!』『クリント・イーストウッド』(以上、ちくま文庫)、『フランス映画史の誘惑』(集英社新書)ほか多数。翻訳:ジュネ『花のノートルダム』、ラディゲ『肉体の悪魔』、バタイユ『マダム・エドワルダ目玉の話』(以上、光文社古典新訳文庫)など。朝日新聞で書評委員(2003~07)。現在、手塚治虫文化賞選考委員(2009~)。
- 著作:
- 『告白』(中央公論新社)中条 省平
これぞパンク!破滅のドラマを笑いで町田康は日本のストリートが生んだ最も強靭(きょうじん)な知性である。伝説的な「ロック・マガジン」の編集者…
書評 - 『小沼丹全集〈第1巻〉』(未知谷)中条 省平
小説の達人の技巧極めた作品群小沼丹の作品の魅力は、登場人物の生を浸す微妙な気配の照りかげりにある。 日常生活の細々としたできごとを端正な日…
書評 - 『球体写真二元論―私の写真哲学』(窓社)中条 省平
死を生に、瞬間を永遠に カメラのシャッターを切れば写真はうつる。そのとき写真は外界の反映、つまり現実の「鏡」になっている。しかし、被写体や…
書評 - 『イメージ・ファクトリー―日本×流行×文化』(青土社)中条 省平
愛憎と理解のこもった犀利な日本批評三島由紀夫が絶賛した映画作家であり、小津や黒澤の研究者でもあるリチー。本書は「幻影の工場」日本への積年の…
書評 - 『澁澤龍彦との日々』(白水社)中条 省平
三島由紀夫や埴谷雄高が予言したように、澁澤龍彦の著作は、日本の知的風土を大きく変えた。 <知>が古い学問から脱して、人間の巨大な快楽的営みの…
書評 - 『THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』(角川書店)中条 省平
苦い味わいが示すハードボイルドの今かつてハードボイルド小説は、卑しい街をゆく憂い顔の騎士の流浪の詩だった。それがいまや卑しい街をさまよう卑…
書評