書評

『ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか』(講談社)

  • 2017/12/05
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫) / 7人の特別講義プロジェクト,モーニング編集部
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫)
  • 著者:7人の特別講義プロジェクト,モーニング編集部
  • 出版社:講談社
  • 装丁:文庫(288ページ)
  • 発売日:2016-04-21
  • ISBN:4062816679

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中高生の頃、学校で学ぶことが社会でどう役立つのか疑問だった。でも本書を読むと、そういうことだったのかと腑(ふ)に落ちる。そしてこんな風に学んでおけばよかったと後悔。実際、大人の読者からは「10代の頃にこの本に出会いたかった」「もう一度学びたい」という声が多い。

サブタイトルは「なぜ学び、なにを学ぶのか」。日本語学者の金田一秀穂氏や、理数系の進学塾を運営する鍵本聡氏ら国語、数学、理科、社会、心理のスペシャリストたちが各分野の内容に沿って、その問いに答える。偏差値の面では“落ちこぼれ”の高校生たちが東大合格を目指す人気漫画『ドラゴン桜』の副読本で、小手先のテクニックではない、根本的な意義をレクチャー。「16歳という大切な時期に考えておきたいことを伝えたかった。ただ、現在の僕自身にも訴えるものがありました」と、担当編集者の入江潔さん。

07年6月に刊行、全国学校図書館協議会の選定図書にも選ばれ、少しずつ版を重ねてきた。今年、鳥取の今井書店吉成店が目立つ場所に並べたところ非常に好調で、他の書店も注目するように。平積みすればまたたく間に売れるヒット本となった。購買層は当初、子供に読ませたいという親や教育関係者が多かったが、話題になるにつれ中高生自らが手にしはじめた。最近では、自分が読むために購入する年配者も増加している。

各講義の最後には、講師たちに思春期の頃を尋ねるアンケートが掲載されている。どんな子供だったのか、苦手科目は何だったのか、なりたかった職業は……。それぞれのエピソードに共感。講師陣の人間的な魅力にもあふれた一冊だ。
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫) / 7人の特別講義プロジェクト,モーニング編集部
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫)
  • 著者:7人の特別講義プロジェクト,モーニング編集部
  • 出版社:講談社
  • 装丁:文庫(288ページ)
  • 発売日:2016-04-21
  • ISBN:4062816679

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初出メディア

朝日新聞

朝日新聞 2008年10月5日

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