書評

『進化経済学のフロンティア』(日本評論社)

  • 2017/08/07
進化経済学のフロンティア / 西部 忠
進化経済学のフロンティア
  • 著者:西部 忠
  • 出版社:日本評論社
  • 装丁:単行本(225ページ)
  • ISBN-10:4535553211
  • ISBN-13:978-4535553217
内容紹介:
第1部 進化経済学のフレームワーク(進化主義的な制度設計複雑系と進化のモデル・フレームワーク)第2部 進化する貨幣論(制度進化としての伝播投資貨幣動物実験を通してみた貨幣の創発生成の… もっと読む
第1部 進化経済学のフレームワーク(進化主義的な制度設計
複雑系と進化のモデル・フレームワーク)
第2部 進化する貨幣論(制度進化としての伝播投資貨幣
動物実験を通してみた貨幣の創発
生成の論理としてのフェティシズム-無意識の論理を形式化する試み)
第3部 新しい経済主体像(自律分散型市場における多層的調整企業モデル-マルチエージェント・シミュレーションにもとづく
社会科学における人間の認識の位置)
第4部 進化的パターンとマクロ現象(地域貿易協定の締結パターン
赤の女王と人間活動)
ソ連の崩壊によってマルクス経済学が退潮し、経済学の主流には新古典派が定着した。以後、論争が起きるとしても、基礎となる教科書的な知識は盤石だとされている。景気対策として構造改革か反デフレ政策しかないかのように喧伝(けんでん)されたのもそのせいだ。

けれども景気ひとつとっても、それら二つの立場だけで説明されたとは感じない人も少なくない。それは、ひるがえって新古典派経済学そのものに対する疑念を引き起こす。本書は「進化」をキーワードに、複雑系や経済思想などの新たな知見を駆使しつつ、主流派を超克し代替的な経済像を打ち立てようとする「進化経済学」の最新の論文集である。

経済や制度の進化についての思弁的考察にとどまらず、地域通貨の発生にかんするシミュレーションや企業および野球選手の寿命についてのデータ分析など多士済々で、経済学においていまだ瑞々(みずみず)しい思考が可能であることを示している。
進化経済学のフロンティア / 西部 忠
進化経済学のフロンティア
  • 著者:西部 忠
  • 出版社:日本評論社
  • 装丁:単行本(225ページ)
  • ISBN-10:4535553211
  • ISBN-13:978-4535553217
内容紹介:
第1部 進化経済学のフレームワーク(進化主義的な制度設計複雑系と進化のモデル・フレームワーク)第2部 進化する貨幣論(制度進化としての伝播投資貨幣動物実験を通してみた貨幣の創発生成の… もっと読む
第1部 進化経済学のフレームワーク(進化主義的な制度設計
複雑系と進化のモデル・フレームワーク)
第2部 進化する貨幣論(制度進化としての伝播投資貨幣
動物実験を通してみた貨幣の創発
生成の論理としてのフェティシズム-無意識の論理を形式化する試み)
第3部 新しい経済主体像(自律分散型市場における多層的調整企業モデル-マルチエージェント・シミュレーションにもとづく
社会科学における人間の認識の位置)
第4部 進化的パターンとマクロ現象(地域貿易協定の締結パターン
赤の女王と人間活動)

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朝日新聞

朝日新聞 2004年8月29日

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