解説

『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川学芸出版)

  • 2021/11/16
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 / 米原 万里
嘘つきアーニャの真っ赤な真実
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:角川学芸出版
  • 装丁:文庫(301ページ)
  • 発売日:2004-06-25
  • ISBN-10:4043756011
  • ISBN-13:978-4043756018
内容紹介:
一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。… もっと読む
一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
多感な少女時代をヨーロッパの古都で小さな外国人としてすごし、やがて母語と外国語の交換現場に第一級の通訳として立ち合うことになった米原万里は、〈国家〉というものにひそかに疑念をもちはじめていた。

プラハのソビエト学校で机を並べていた親友三人の、三十年後の消息を綱渡り式に探し求めているうちに、彼女は〈国家〉と〈国〉とははっきりとちがうこと、そしてたとえば、国境を越えた友情の結びつきが次の時代を育てるかもしれないことなどをたしかめることになる。

人探しの私立探偵が活躍する推理小説のようなおもしろさを備えていると同時に、米原流国家論が成立する過程を精密に綴った報告記でもある。もう一ついえば、これはすばらしい、そして懐かしい、地球規模の友情物語の傑作。

【この解説が収録されている書籍】
井上ひさしの読書眼鏡 / 井上 ひさし
井上ひさしの読書眼鏡
  • 著者:井上 ひさし
  • 出版社:中央公論新社
  • 装丁:文庫(185ページ)
  • 発売日:2015-10-23
  • ISBN-10:4122061806
  • ISBN-13:978-4122061804
内容紹介:
面白くて、恐ろしい本の数々-。足かけ四年にわたり『読売新聞』読書面に連載された書評コラム「井上ひさしの読書眼鏡」三十四編。そして、藤沢周平、米原万里の本を論じる。著者の遺稿となった書評集。

ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 / 米原 万里
嘘つきアーニャの真っ赤な真実
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:角川学芸出版
  • 装丁:文庫(301ページ)
  • 発売日:2004-06-25
  • ISBN-10:4043756011
  • ISBN-13:978-4043756018
内容紹介:
一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。… もっと読む
一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

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初出メディア

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録 2008年10月

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