解説

『米原万里の「愛の法則」』(集英社)

  • 2020/10/14
米原万里の「愛の法則」  / 米原 万里
米原万里の「愛の法則」
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:集英社
  • 装丁:新書(187ページ)
  • 発売日:2007-08-17
  • ISBN-10:4087204065
  • ISBN-13:978-4087204063
内容紹介:
稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集。世の中に男と女は半々。相手はたくさんいるはずなのに、なぜ「この人」でなくてはダメなのか-"愛の法則"では、生物学、遺… もっと読む
稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集。世の中に男と女は半々。相手はたくさんいるはずなのに、なぜ「この人」でなくてはダメなのか-"愛の法則"では、生物学、遺伝学をふまえ、「女が本流、男はサンプル」という衝撃の学説!?を縦横無尽に分析・考察する。また"国際化とグローバリゼーション"では、この二つの言葉はけっして同義語ではなく、後者は強国の基準を押しつける、むしろ対義語である実態を鋭く指摘する。四つの講演は、「人はコミュニケーションを求めてやまない生き物である」という信念に貫かれている。
米原万里は講演の名手でもあった。なによりも声がよく通ったし、発語は明瞭だった。常時一千はたくわえているという小咄を連射して客席を沸かし、ノリのいい話しぶりで聴衆に時間のたつのを忘れさせた。「日本のマスコミは英語しかできないので、英語の情報ばかり入れている」というような歯に衣を着せぬ言い方に聴衆は盛大な拍手を送ったが、講演にはいつも彼女の生涯の主題である〈人間はつねに他人と意思を交わし合いたいと願っている存在である〉という思いが込められていた。本書にはその講演録が、四篇収められている。



【この解説が収録されている書籍】
井上ひさしの読書眼鏡 / 井上 ひさし
井上ひさしの読書眼鏡
  • 著者:井上 ひさし
  • 出版社:中央公論新社
  • 装丁:文庫(185ページ)
  • 発売日:2015-10-23
  • ISBN-10:4122061806
  • ISBN-13:978-4122061804
内容紹介:
面白くて、恐ろしい本の数々-。足かけ四年にわたり『読売新聞』読書面に連載された書評コラム「井上ひさしの読書眼鏡」三十四編。そして、藤沢周平、米原万里の本を論じる。著者の遺稿となった書評集。

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米原万里の「愛の法則」  / 米原 万里
米原万里の「愛の法則」
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:集英社
  • 装丁:新書(187ページ)
  • 発売日:2007-08-17
  • ISBN-10:4087204065
  • ISBN-13:978-4087204063
内容紹介:
稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集。世の中に男と女は半々。相手はたくさんいるはずなのに、なぜ「この人」でなくてはダメなのか-"愛の法則"では、生物学、遺… もっと読む
稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集。世の中に男と女は半々。相手はたくさんいるはずなのに、なぜ「この人」でなくてはダメなのか-"愛の法則"では、生物学、遺伝学をふまえ、「女が本流、男はサンプル」という衝撃の学説!?を縦横無尽に分析・考察する。また"国際化とグローバリゼーション"では、この二つの言葉はけっして同義語ではなく、後者は強国の基準を押しつける、むしろ対義語である実態を鋭く指摘する。四つの講演は、「人はコミュニケーションを求めてやまない生き物である」という信念に貫かれている。

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